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ガスボンベで薪ストーブ自作

鉄の匂いは血の匂い。

赤血球の中心は鉄イオンだから、それは道理にかなったことです。

たとえば錆びた鋼材でも、火や水や、あれこれの元素と交われば鉄の血が疼いて、萌えて、匂うのでしょう。

フェノミナラボさんで薪ストーブを作ってもらっています。

古いプロパンガスのボンベを、切断して、炙って、磨いて、また部材をつけて、という道のりの今日は初日。

木も石も鉄も土も、辿ればもとは地球の一塊(ひとくれ)なのだから、お互いに生きているのです。

私にとっての薪ストーブの理想は、躯体そのものがそれほど重くなくて、そのぶん蓄熱部のボリュームを自分でカスタマイズできること。メンテが楽なこと。炎が見えること。調理もできること。などですが、そんな話をしながらだんだんボンベがストーブに変わっていくのが、ぞくぞくするほど楽しいのです。

錆びたガスボンベの頭部を切り落とし。

横に倒してありますが、右が薪を入れる口で、左が灰をかき出す口。高温のバーナーで炙って古い塗装を落としたところです。この先は、扉をつけ足り煙突の口を空けたり、となります。つづく