こんにちは。
神奈川・相模原の里山で自然農を営む「すどう農園」です。
このところの雨で、いつもの夏の畑に戻ってきました。
蒸し暑さはありますが、朝のしっとりした空気は落ち着きます。
もちろん、草もガッツリと伸びてきます。でも日照りの後では、それすら愛しい。
8月のお盆を過ぎた草は、既に秋のモードに入っています。
太陽をできるだけ浴びるために、縦よりも横に広がって、地面に振れた茎からさらに根を出す。
これまでのカヤツリグサみたいに、垂直方向にすっと根こそぎ抜けるような簡単な相手ではないことを「さとやま農学校」の皆さんにも感じてもらいます。季節によって草は変わるのです。
そして、草を整えながら秋ジャガイモの植え付けです。秋ジャガイモは、夏でも休眠が覚めてくれる品種に限ります。
写真は春にも植えたアンデスレッドです。これは春夏2シーズン作れる品種ですね。
3月の作業を思い出しながら、皆さんと種イモを植えました。さすがに半年過ぎると作業も上手です。
さっと作業を終えて、あとは夏野菜の世話。
トマトやナス、オクラ、ピーマンと世話をして開催した直後に土砂降り。
そんな雨を吸い上げるように、ハナオクラが急に背が伸びだして、今年も優雅な花を咲かせています。
ここまで何十年つきあっていても、この瞬間芸ともいえる植物の伸び方には驚きます。
たっぷり雨をあびたところで、さあて明日は…明日も?草刈り。
「刈っても刈っても草が伸びてくる」などとは言いません。それどころか、刈った草がそのまま腐植になり、あるいはミミズの餌になり、だんだん畑の土が豊かになり、それが野菜になるのです。なんとシンプルな流れ!雨と太陽に始まって、微生物や耳オズや虫や取りと一緒に巡りあう、大きな自然の循環に身をゆだねての仕事ですから、自然農は気持ちが良いのです。
「さとやま農学校・秋のショートコース」でも、大自然の循環に手を添える心地よさを実感していただきます。ただいま受付をしています。下のフォームからどうぞ。