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自然農のトウモロコシ

自然栽培のトウモロコシづくりを学ぶ@さとやま農学校・すどう農園
自然農のトウモロコシ@さとやま農学校・すどう農園

 

こんにちは。

神奈川・相模原の里山で自然農を営む「すどう農園」です。

トウモロコシの季節。

さとやま農学校」で収穫するのは、昔のスイートコーン「バンタム」です。

かつてトウモロコシというのは醤油を塗りながら焼いて食べるもので、夏祭りの屋台では、あの焦げ醤油のニオイに鼻をくすぐられたものでした。

その後は「スイートコーン」つまり甘さの濃いトウモロコシが主流になって、近年はさらに「スーパースイートコーン」といって、甘い成分に果物と同じ「果糖(フルクトース)」を多く含むトウモロコシへと品種改良が進んでいます。果糖のほうが甘みを強く感じるからです。となると次は・・・「プレミアムスーパースイートコーン」かな?

 

しかし。

そんなに甘みばかりを求めてどうするのでしょうか?

そもそもトウモロコシは世界4大主食のひとつです。スイートコーンでは主食(トルティリャ)にならん。

今やトマトもニンジンも、やたら甘いばかりの新品種のオンパレードです。店頭ではそれぞれに糖度の表示までしてあって、ナンダカナアとメゲル。もっと野菜本来の味、コク、うまみを大事にしたいと思いませんか。でも、野菜のコクなどはミネラルに由来するものですから、そういうものは有機質で土を造らないと発揮できないのです。

それはそれとして、自然農のトウモロコシはアワノメイガみたいな害虫との防衛線であり、獣や鳥との競合でもあります。しかし収穫した後のトウモロコシは、根っこには菌根菌が多様に集まってコミュニティーをつくるし、葉も茎も、あるいは食べた後の軸(コーン・コブ)も、すべて有機物として循環します。ヒゲはお茶にもなりますね。何から何まで無駄のない、とても大事な畑の仲間。「さとやま農学校」でも、トウモロコシや雑穀などのイネ科を循環の軸に据えた作付けをしています。9月からは「秋のショートコース」も始まります。下のボタンから詳細をご覧ください。

首都圏で自然農の野菜作りを学ぶ@さとやま農学校
後ろに見えるのはカボチャのネット栽培。これはまた後日ブログでご紹介します。