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猛暑を迎えるナスにマルチ

 

こんにちは。

神奈川・相模原の里山で自然農を営む「すどう農園」です。

 

明日は「大暑」。

とうとう関東は空梅雨でした。
北日本の大変な豪雨の様子をニュースで目の当たりにすると、おそらくはこれからも、両極端に天候が分かれていくのだろうと思います。あるいは両極端の天候に、振り子のようにスイングするのかな。
ですから農作業のシナリオは、常に過剰なくらいに極端を想定していいのです。「さとやま農学校」でもいつも言っているのですが「種をまいたら、その晩にゲリラ豪雨が来ると想定してください。それでも大丈夫なように丁寧に種をまく。あるいは何度かに分けて蒔くことも考える」ということです。いま農業を学ぶ皆さんは(もちろん私たちも毎年が一年生ですが)、伝統的な農法も学びながら、今までになかった状況にもあたっていくということで、本当に経験値が高くなると思います。

 

そしてまた週明けから猛暑の予報。今はとにかく地中の水を大事にします。冬に剝いてあった樹の皮を、自家採取した翡翠ナスの株元に敷き詰めました。広葉樹の皮は厚みがあるので保湿性に優れ、それでいながら柔らかいマルチ素材です(針葉樹はあまり使いません)。分解者としてのキノコが生えやすい利点もあります。ミミズや昆虫が鳥に狙われることなく皮の下に集まって、有機質をゆっくり食べて、その排泄物が植物の吸いやすい(可給態の)リン酸となって循環します。里山ならではの手法ですが、都会でも応用はできます。こんな厳しい状況だからこそ、知恵を出すことで経験値が上がりますね。

 

目の前の暑さに対処しながら、秋に向けての仕込みも始まっています。
そして9月の「さとやま農学校ショートコース」のお申し込みも埋まってきました。
いつぞやのブログにも書きましたが、本当に今年は時間の流れが速い! ・・・と思いませんか?