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コンニャクの姿

 

こんにちは。

神奈川・相模原の里山で自然農を営む「すどう農園」です。

 

今年は5月になってからなんとなく、全体的に植物の伸びがじっくりモードの気がします。

サクラをはじめ、春の植物はあれほど早かったのに、不思議です。

それでいながら、なんだか毎日の過ぎていくスピードは速い。そんな気がしませんか?

以前、奥津典子さんの講座でもやはり、「今月は早いねえ」というような会話があったものでした。時間の流れというのは川の流れと同じで早くなったり遅くなったりするのかもしれません。そもそも考えてみれば、時間の流れを測ることは不可能なわけだし・・・。

 

さてさて、コンニャクが元気いっぱいに出てくる季節です。

今年のコンニャクは「まだ出てこないなあ」と気を揉んでいたのですが、こうして元気に出てきてくれました。このコンニャクは、もう何年目かな。4年、5年と育てるほどコンニャク芋は大きくなります。梅干のように何年もかけて食べごろを待つのがコンニャクの醍醐味です。

 

30年前、はじめての自分の畑の隅から、突然(本当に突然!)大きな手を広げたような葉が出てきたときは何事かと思いました。初めてのコンニャクとの出会い。「さとやま農学校」の受講生さんも、この姿を見てコンニャクとわかる人は稀です。

ここまでくれば育つのは早いです。ただし、茎の中に入って食い荒らす奴がいると、ある日突然ぽっきり折れてしまうんです。地下のコンニャク芋は死にませんが、また来年まで待たなければいけませんね。冬に掘り上げたコンニャクで自家製のコンニャクづくりは、なかなか奥が深いものです。すり方、水回し、あく抜きの加減、温度、あれこれで出来上がりがまったく違ってきます。たとえばコンニャク粉でも、水加減一つで出来上がりはかなり違ってきます。都会ではコンニャク芋は売っていませんが、冬の田舎の直売所では稼ぎ頭ですね。