こんにちは。
神奈川・相模原の里山で自然農を営む「すどう農園」です。
「自給のための自然農を学ぶ農業体験・さとやま農学校」でヤマイモを植え付けました。
植え付けが早すぎると腐ることも多いので、焦らずに作付けします。ヤマイモという名前のように、腐植質の豊かな土を基本に育てます。
ヤマイモの作り方は人それぞれで、例えばキュウリのようにネットに絡ませる方法も日当たりが良くなるので有効です。さとやま農学校では色々な仕立て方を経験して欲しいので、竹の支柱を挿す方式をやってみました。これだけの高さにヤマイモのツルが絡んでくると、台風で倒れやすくなりますから、まだ補強が必要です。いずれにしても、この方法が一番というわけではありません。何をするにもあ色々な方法がありますが、基本は身の回りにあるものを大事に使う、ということです。さとやま農学校の場合には周囲に篠竹があるので使いました。やがては土に還るものですし、竹の整備で伐ったものを使うので地域循環にもつながります。都会の家庭菜園のように篠竹のない場所であれば、市販のプラスチック製の「イボ竹」でもいいのです。ただしイボ竹も値上がりしていて、2mを超す長物だと一本300円以上します。しかも上手に使わないと中空の棒ですから、力任せに挿すとグッとたわんで折れやすい。なので力自慢の男性の方がよく折ります(笑)。
こうした「地面に棒を挿す」といった基本作業もポイントがあるのです。無駄に力を使う必要はないし、うまくやらないと棒が折れた拍子に、その衝撃で体にダメージを与えます。こうした基本の身体使いから、農学校では身に着けていただきます。例えばスコップで穴を掘るのにも、体の使い方があります。力づくではなくて、重力を感じながら掘るのですが、この話はまた別の機会にしましょう。
ところで、ヤマイモという名前は俗称なので分類は多様です。山中に自生する貴重な自然薯(じねんじょ)から、ハウスで栽培する平べったいハート型のヤマトイモまで形も様々ですね。ハウス栽培されるヤマイモは、ヤマイモの表面にセンチュウが舐めるとその跡がついてしまうため土壌殺菌(というか滅菌に近い)をします。ハウスの地面全体にシートをびっちり張って農薬を注入するのです。数日してからシートを外してガス抜きをし、植え付けます。ガスの充満した土の中とは、いったいどんな世界なのでしょうか?自然農の多様性とは真逆の発送です。
さて明日から6月に入ります。「6月の農園WALK」はまだお申し込みできます。
7月にもオープンファームを予定していますので、近日中にメールマガジンでお知らせします。