愛知早生フキ

 

こんにちは。

神奈川・相模原の里山(相模湖)で自然農を営む「すどう農園」です。

雨がひとしきり潤してくれたおかげで、しっとりと緑が伸びてきました。水の力というのはすごいもので、例えば育苗トレイにじジョウロで水をあげただけで、瞬間的にぐうんと小さな芽が背を伸ばして立ち上がってくることもあります。目を疑いますが、そういうものです。

ヨモギが育ってきた傍らで、これもレギュラーメンバーの愛知早生フキが、おいしそうなフキノトウを伸ばしています。明治時代に愛知県で発見された古い品種ですが、何しろフキは日本の数少ない古来からの野菜です。まさに古来種。大事にしたいですね。
愛知早生フキは茎も背丈も大きくて太い、そして柔らかい。キャラブキをつくるなら、煮詰めると固くなるので、挿し水を3回4回と繰り返してふっくら炊くのがコツだと教わりました。下が、まだ小さい愛知早生フキの葉です。これもおいしい。フキは夏まで食べられます。初夏に限った野菜(山菜)ではないのです。

山菜に関連した過去ブログはこちら

こうしてみると、ぼうっとした野原に見えますが、目を近づけるといろいろな命が芽生えています。タネツケバナのようなおいしいもの、あるいはカキドオシのような素晴らしい香りのものなどさまざまです。野原は素晴らしい。

 

ご近所の畑ではコブシも咲いてきました。いつもながら深紅の花芯にはドキッとします。産毛にくるまれて、じっと冬を耐えてきたつぼみに、こんな色を秘めていたのですね。これから目まぐるしく移り変わる初夏を迎えます。4月からの「さとやま草木譜」でゆっくり里山空間に埋もれてみませんか。詳細とお申し込みは下のボタンからどうぞ。お待ちしています。