· 

閏月・梅

 

こんにちは。

神奈川・相模原の里山で自然農を営む「すどう農園」です。

 

ひとつ前のブログで書きそびれましたが、今年2023年は旧暦では如月と弥生の間に閏月(うるうづき)があって、今日はその閏月の朔日(ついたち)つまり新月です。その新月にあわせて「さとやま農学校」の皆さんと昨日、一昨日は種をまきました。
今日は春の陽気で、実に心地よくヤマザクラを植えました。植えた場所はずっと以前に盛り土をされているので固い。スコップで土をしっかり掘って、そこに炭と有機物を編みこむように入れて大地の気を抜く。いま全国を席捲している「大地の再生」の手法を自分なりにアレンジして穴を穿ってみました。あまりにヘビーな作業だったので写真を撮り損ねました。今日はワンオペだったので、こんなこともあるのです。


気がつけば梅も、そろそろ花じまい。こないだ咲き始めたと思ったら、いつものことですが儚いものですね。大好きな花だけに、ちょっと寂しい。あの静かな冬が終わって、騒々しい春が始まるのかと思うと、いましばらく冬にまどろんでいたいものですが、こんなことが言えるのも関東の暖かい冬だからでしょう。
ちなみにヤマザクラは、その樹皮が非常に貴重な工芸素材になります。もちろん花は昆虫の蜜源になります。小鳥たちも、こうした花が好きですね。鳥や虫が集うところに野菜や果樹も育つのです。そしてこのヤマザクラやコリヤナギのような、手仕事につながる植物をいまコツコツと植えています。明日はカキとチャ(品種は紅茶用のべにふうき)、そして芽をふっくら膨らませているコリヤナギを植える予定です。
この先4月からの「さとやま草木譜」でも、多種多様な里山植物のケアをしつつ、その恵みをいただきます。