砂漠の巨石像

第二次大戦前のカラハリ砂漠で、イギリスの探検隊が巨大な石像群を発見した。

地平を目指して無言で佇立する群像は、いつ誰が何のために造ったものか?

戦争が終わり、ふたたび砂漠の巨石像を訪れた探検隊が気づいたのは、石像たちが明らかに数歩ばかり前進していたことと、その石像の手が、見たことのない銃のようなものを携えていたことだった。

 

・・・このSF小説のタイトルはなんと言ったかな・・・砂漠の巨石像、だったかな?

樹木もまた、この石像のように「目にもとまらぬ遅さ」で伸びるから、そこに人の知覚は及ばない。あるときに気がつけば、とんでもなく枝を伸ばし、根を伸ばしている。

 

冬は木々が葉を落とすので樹形の多様性がクリアです。
実に様々な樹形をしているものだと驚きますが、その多様性もじつは:

「太陽をたくさん浴びる」

「丈夫なからだにする」

「子孫を効率よく増やす」

以上の目的を遂げるアルゴリズムは共通なのだけれど、初めのパラメータが微妙に違うだけで、これほど多様に分化するのだそうです。

 

冬は、植物世界の深遠広大をゆっくり思索するのに最高の季節です。
波打ち際を伝って、どこまでもどこまでも貝殻を拾っていく子どもの気分に戻れます。
もちろん新緑の季節も良いものですね。
ゆっくり五感を開いて世界と対話したい方は「さとやま草木譜」にご参加ください。