こんにちは。
神奈川・相模原の里山で自然農を営む「すどう農園」です。
冷たい雨が降り続くと、必ず獣が出てきます。
イノシシが畑の周囲を掘り返しています。昨年、母親のイノシシを罠で召し取られた子供のイノシシが4兄弟いおたのですが、そのうち3頭までは罠にかかったそうです。生き残りらしい1頭が出没していて、今朝はかなり掘られています。罠をかけてくれている猟友会の方と毎朝話をするのですが、どうしても罠にかからないのだと首をかしげていました。だから生き残ったのでしょう。イノシシの寝起きする場所は、だいたい場所が知れているので、こんど尋ねてみようと思います。
こんな具合に宿根草を掘り返した土が電気柵にかかってしまうと、電気が通わなくなります。さらに掘り進めたついでにイノシシにとっては意図せずしてシートをめくりあげ、その奥のネットまで倒してしまう、その結果、中に入ってしまう・・・それが今まで経験した定型のパターンです。最初はまぐれでも、そうやって現場を覚えると、毎晩のように通ってくるのですね。
これが今回のイノシシの狙いと思います。
ギシギシの仲間のスイバです。この根っこも旨いのでしょう。というか、秋に食べていたどんぐりも尽きたのか。
若い葉の先端がすっぱくてぬめりがあるので山菜としても美味しいし、たくさん集めればジャムにもなります。
ルバーブの仲間でもあります。同じくソレルも近縁種です。紅葉した葉もきれいで、イノシシなどいなければ、スイバをガーデンの縁取りに植えたらきれいでしょうね。ギシギシは見た目が良くないですが、こちらスイバは葉の形がシャープできれいで、とても丈夫で増やしやすい。こういう伝統的な山野の植物は大事にしたいのですが、この場合は残念ながら抜くしかないのです。
今日みたいな冷たい雨の朝に限って、こういう光景を見せつけてくれます。
まあ、だいぶ宿根草は退治してきたので大事には至らないと思いますが、年の瀬からのゆっくり気分から、いよいよ作業モードに入ります。