You are what you grow あなたの育てているものが、あなた自身
園芸家であれ農家であれ、その人がどんな人かまったく知らなくても、畑を見ると浮かびあがってくる姿があります。
こんにちは。神奈川・相模原の里山で自然農を営む「すどう農園」です。
高齢で畑をリタイアされた方から引き継いだ小さな畑があります。
野菜や山菜に交じって宿根草がいろいろと植えてあるようで、かわいい花々が芽を出してきました。
私は園芸植物には疎いのですが、上の写真はどうやらスノーフレークかスノードロップのようだと、知り合いの方からSNSで教えていただきました。なるほど、これがそうか。
この畑を育てていた方は、無口で武骨な雰囲気の方でしたが、黙々とこうして可憐な花々も育てていたのですね。
大事に受け継いで行こうと思います。
これはサンシュユ。花木としてよく植わっています。もともとは漢方にもなったそうです。
まあ、薬草園ではないので、これはむしろ果実を食べるようにします。
こちらは、山茱萸(サンシュユ)のつぼみです。
樹木それぞれにつぼみに特徴があり、時には人や動物の顔にも見える、そのことは植物観察家の鈴木純さんに教わりました。
春のハーブのレギュラー、ネトル(イラクサ)です。
なんだか近年だんだん芽生えが早まってきたように思えます。
十年ほど前は、ネトルの出てくるのが花粉症の季節に間に合わなかったのですが、どうしたことでしょうか。やはり気温が暖かくなってきたのでしょうか。ネトルはお茶に加工されたものが市販されていますが、何しろ触ると大変なので、生のネトルは珍しいですね。さとやま農学校を受講している看護師さんによると、帯状疱疹のことを俗にイラクサと呼ぶのだそうです。
幸いなことに私は花粉症ではないのですが、そろそろ新緑のイラクサを摘んでポタージュにしていただこうかな。これだけだとおいしいものでもないのでカブやニンジンと一緒にミキサーにかけてスープにするのがいいですね。このネトルの熱心なファンも多いです。このネトルの生葉を摘みに、わざわざおいでになります。
今年の新緑の季節は、こうした緑の恵みを、とにかくストレートに味わってもらおうと思っています。皆さんからのご感想を伺うと、どうもそれが一番のようです。かまどで炊いたご飯のような、シンプルな味わいを五感で愉しんでいただきます。詳細は近々メールマガジンでお知らせします。トップページから購読できます。