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梅の自然栽培・切り上げ剪定2022

こんにちは。

神奈川・相模原の里山で自然農を営む「すどう農園」です。

梅の剪定が始まりました。
梅の花は時期が早いため「梅の剪定は年賀状を書く前に済ませろ」と言います。そうでないと、本来切るはずの枝や蕾に栄養分が吸われてしまうからです。もったいないですね。
今は冬も暖かくなって、すでに早咲きしてしまった梅も見かけますから、早目に切るに越したことはないでしょう。
例年のように切り上げ剪定をやっていますが2022年の梅は大凶作でした。梅の産地の小田原でも、梅は非常にできが良くなかったそうで、おそらくは冬の気候変動で上手にスイッチが入らなかったのではないかというのが私なりの推測です。寒い時期に精を凝らして花を咲かせる梅には、サクラよりも繊細なコントロールが必要なのかもしれません。
 

小型のチェンソーで抜くように枝を伐っていきます。

たいした本数でもないのに、ものすごい量の剪定枝が出ます。
ここからさらに短めに切りそろえて、太めの枝は薪や柵に使います。細めの枝はチップにかけて土壌改良にします。まったく無駄がありません。ただし生の枝は重いので、結構ハードな作業です。

 

ふっくらと蕾をつけた枝の何本かは、玄関に飾って花を咲かせます。
お正月を過ぎて蕾が膨らんだら、煮出して染めたり、蕾をバームにして遊んだり、これまでも色々とやりましたが、さて来年はどんなふうに遊ぼうかと、ゆらゆら考える。私にとって、七草を過ぎた一陽来復の、少しづつ日差しの伸びる頃の愉しみといえば、なんといっても梅なのです。

梅の剪定をしていると、たいていこんな可愛らしい巣が見つかります。こんな細かい枝を、どうすればクチバシだけで編めるのでしょうね?ふっくらした羽のなかに、じつは小さな腕が隠れているのかな。丸くて暖かそうな巣です。

鳥の巣箱と餌台を農園のあちらこちらにつくりたい。この先もずっと、鳥や蝶や虫たちが飛び交ってくれる農園に。


自給のための野菜づくり教室・さとやま農学校2023」の現地説明明会は12月24日で最終回です。
お蔭様ですでにだいぶお申し込みが埋まってきました。
前回「2022コース」の募集は早い時期に定員になりましたので、今回も早めのお申し込みをお勧めします。