こんにちは。
神奈川・相模原の里山で自然農を営む「すどう農園」です。
秋晴れの空の下、今年もユズの収穫です。
最高に気持ちが良い!
このユズの樹は、農薬を使わないのはもちろんですが、おそらくは鳥の落とした種からこぼれて生えた実生(みしょう)ユズでしょう。一般的な果樹園はユズに限らず苗木を植えて育てるので、こうした実生ユズは珍しいです。里山ならではの恵みでしょう。すどう農園にはクワやクサギなど、ほかにも様々な実生の樹がありますが、それが本来の自然の姿です。
ススキは秋の風景としては風情がありますが、こうして増えてしまうと、やがて大きな株になって、もう抜くことはできません。燃やすしかない。茅葺き屋根の家でもあれば貴重な茅場になりますが、今はそうした家もあるはずはなく、これも里山の荒れた風景の象徴といえます。昨年まではきれいに草刈りしてあったのですが、地主さんが高齢化して手が入らなくなりました。そんな農地が増えています。
今年は長雨や猛暑でしたが、ユズは豊作です。ありがとう。
皮はむいてピールにしてからユズ胡椒をつくります。唐辛子はすでに農園で収穫済み。うちのユズ胡椒は唐辛子をいったん酢に漬け込んで熟成させてから使います。これがとてもご高評を頂いています。ユズは青いものでなく、今ぐらいに熟して色づいたものを使います、これも珍しいでしょう。
ユズに覆いかぶさるように高木が寄せてきて、しかも斜面なので三脚も立てられず、年々伸びていく枝の先端部には高切りバサミも届きません。これは鳥の分とします。何も食べるものがなくなった冬の最中には、ボケて酸味の抜けたユズの果実を鳥たちがついばんでいます。
こうして午前はユズの収穫をして、それから午後は農園に戻って若いユズの苗木を農園に植えました。
「桃栗3年、柿8年、ユズの大ばか18年」などといいます。本当にそんなにかかるのでしょうか?だとしたら、種から育ったであろうユズは相当な年齢でしょう。感謝しつつ、新しい命を育てます。
とても良い一日でした。
さあ11月3日は「さとやま農学校」の自主企画でフリマがあります。もちろん講座もあります(笑)
農学校は毎年12月に終わりますが、冬から来年春までの間も、あれこれとオフ企画、プレ講座が続きます。真冬の農閑期といっても、何もしていないわけではありません。冬は冬で、火を焚き、手を動かします。それも農の楽しさです。
今月から「さとやま農学校説明会」が始まります。どうぞご参加ください。