こんにちは。
神奈川・相模原の里山(相模湖)で自然農を営む「すどう農園」です。
長かった雨の季節も明けて、秋から冬へと向かう深々とした空が広がります。
いまから2月の立春までの季節は、空もだいぶ落ち着いて、寒さの中で凛と作業をできる季節です。東京から越してきた二重数年前に比べればだいぶ冬も暖かくなって雪もほとんど降らなくなり、むしろ農作業に精を込めるには絶好の季節です。日が短いのも、いいですね。5月のように働きすぎることがありません。
「自給のための無農薬の野菜づくり教室・さとやま農学校」も、実りの秋を迎えました。雨で日照時間が短かったにも関わらず、サツマイモや秋ジャガイモなど元気に育ってくれています。長年作ってきた土のおかげ、というか・・土は生命の複合した生命体として、おのずから形を作っていくものですから、私たち人間は折々に手を添える程度の存在です。土作り、という言葉はその意味ではいかにも人間が一方的にやっているようなニュアンスもありますね。では、なんと言えばいいやら。
サツマイモも、同じ畝で栽培を続けてきて、年々育ちが良くなってきました。これほど太陽が少なかったのに、ぐうっと大きな芋が出てくるとやはり感激です。収穫から一週間以上、熟成させて甘くなったところを頂きます。「さとやま農学校の説明会」でも焚き火の石焼き芋は鉄板の人気です。今年の説明会でもお出ししますので、最後にあるボタンでお申し込みください。お楽しみに。
これまで使っていた防虫ネットから保温用の不織布に模様替えです。別にこうしたものは使わなくとも良いのですが、関東の真冬に吹く乾いた木枯らしは葉物の質を落とします。やはりこれらがあると冬野菜の鮮度も違ってきます。とくに都会では落ち葉などで守ることも難しいので、こうした資材は最低限あるといいですね。無駄なゴミを出さないよう、丁寧に使えば数年もちます。
畑は秋から始まります。ブロッコリを囲むように下から春草が芽生えてきました。このまま地表を初夏まで守ってくれます。
自然農の大事なメンバーであるクリムゾンクローバーが芽生えてくれば、心は春に飛んでいきます。農業の良いところは、こうしていつも頭の中が次の季節にとんでいけることです。今は今としてリアルに五感を動かして、その傍らで想像力を飛ばしていくという、二段構えは農業ならではのことでしょう。
農学校の受講生のみなさんも、ここまでくればお互いにすっかり呼吸もあって、作業も慣れてきます。畑仕事から枝葉を伸ばす形で、かまどの御飯炊きやキャンプ、保存食づくりなどの自由活動が始まります。すでに色々の予定が目白押しで、いったい何がなにやら(笑)、このカオスな感じが秋冬ならではのお楽しみなのです。そして来季の皆さんも、お申し込み次第に冬のプレ講座として、いろいろなイベント・活動が自由参加できます。「さとやま農学校現地説明会」のスケジュールが下にありますので、ご覧になりながら、どうぞお申し込みください。