こんにちは。
神奈川・相模原の里山(相模湖)で自然農を営む「すどう農園」です。
写真は「さとやま農学校」の一部にあるハーブガーデンです。
手前のヒマワリはハーブではないのですが、あれあれと見る間に大きく育ち、3mを優に超えました。一番背丈のあるヒマワリの巨大な花は、なんだか巨人に見下ろされているようでもあります。ヒマワリは品種が色々ありますし、緑肥としても有能ですが、ここまで大きくなるのは珍しいですね。
他にもエルダーフラワーをはじめ、他の畑よりも格段に育ちの良いものが多いです。肥料は一切上げていません。いわゆる無肥料栽培と呼ばれる育て方です。
ここまで元気に育った秘訣(?)は、特別なことをしていたわけではありません。むしろ逆です。
去年までこのエリアは放置されていてブタクサなどがときに3mを超えるほど巨大に生い茂っていました。その状態が十年以上続き、草が育っては枯れて、枯れてはまた育つ、その繰り返しで腐植の表土が蓄積されたのです。たしかに人間の手からは肥料・堆肥の類はいっさい上げていませんが、太陽のエネルギーが有機物と言うかたちに変換されて蓄積したという、非常にシンプルな流れです。有機物が蓄積すれば、自然とそこに微生物も集まり、生命のコロニーができます。人が手を加えなくとも、おのずから世界をなすのが自然界の本来なのです。