こんにちは。
神奈川・相模原の里山(相模湖)で自然農を営む「すどう農園」です。
昨日5月29日(土)に、さとやま草木譜の記念すべき一回目のワークショップを開催しました。
二日前の未明の豪雨から一転して天気予報では都心で33度という数字に、ヒヤヒヤしましたが、実際はそんなに厚くもならず、また湿度も低かったことから風が爽やかに感じられました。もちろん5月の紫外線は強力ですしコロナ疲れの心身をいたわるように、五感を開くように。まずはそれを基本に据えてのゆっくりスタートです。
農園に数本あるシンボルツリーのなかのひとつ、桑の樹にご挨拶。
この雨と太陽で、すでに実をつけ始めています。ここ数年、春から梅雨までの気候の変化は激しいもので、気がつくとこんな感じで花や実が収穫を迎えているし、ときには早々と収穫を終えてしまうこともあります。梅などの果樹も同じくですが、作業のタイミングを取るのが難しくなりました。
冬に伐ったマダケの地下茎から新しいマダケが伸びています。
竹は、いま全国で放置されて伸び放題になっているところから問題になっていることは、これまでもブログでしばしば触れてきました。そうして冬には竹細工の皆さんのご協力を頂いてかなり整備が進みました。そのマダケを伐った跡地から、雨を太陽に向かうようにマダケはまた伸びてきます。昨日の雨がすぐマダケに形を変えて天に帰ろうとしているかのようです。そのマダケと私たちが循環して共存できる形を考えます。
上の写真のように、マダケはモウソウと比べたらずっと細いものです。ただし孟宗竹のように、地面から出るか出ないかの辺りを探って早取り、という必要はなくて、背丈ぐらいに伸び盛ってきたところをへし折るだけの野趣です。調理したものは冷凍保存でも食味が保ちやすいと聞きました。食べるだけでなく、タケ一つにも色々な意味があります。まずは相手が何であれ、先入観のない自由な心で接すること。そのためにも「五感を開く」というのが大事になるのです。
「さとやま草木譜ワークショップ」はこれからも続きます。次回の6月12日のワークショップはすでに満員となりました。10名以下の少人数で開催しますので、メールマガジンを購読されている方に、今後の詳細をお知らせしています。