トラクターのオーバホールです。
すどう農園でトラクターを使うのは一年に10~20時間くらいでしょうか(トラクターの場合、使用頻度は走行距離でなく運転時間が目安になります)。非常に少ないですね。自然農なので、一度立てた畝は修復しながら使い続けるので、作目ごとにトラクターをかけることもありません。耕作していないところでギシギシや苧麻などの厄介な根が、はびこらないようにするほうが多いです。
しかし、使わなくても機械は劣化します。ましてトラクターは非常に過酷な環境で働きますから、ホコリや雨風とのせめぎあいなわけです。折々のメンテナンスをしておかないと、いざというときに動かないことがよくあります。トラクターはクボタのもので、わずか15馬力といいうのは車で言えば軽トラックみたいなものです。里山にはこれくらいが良い。欧米では何十年も働いたトラクターが現役で頑張っているようですし、日本では廃車になるようなものでも海外では修理して使われています。農業機械は、どれも決して安いものではありませんし、うちなどはトラクターをいま買い替えてもモトが取れません。ひたすら大事に長くり続けるのが基本です。幸い古い機種なので、ことさらな電子部品もないシンプルな構造なので、無茶な使い方をせず、そしてメーカーに部品在庫があれば(これが不安!)なんとかなる。
盟友の廣田岳さんにお願いして分解掃除を頼みました。以前にもトラクターのロータリーの軸ごと交換という神業を披露してくださいました。今回は前もって、劣化した部品を見定めて、クボタの直営店から新しいものを取り寄せて交換しました。細かな説明も交えて手際よく進めてくれました。心から感謝です。最後にオイルタンクの清掃が残っていて、これは特殊な溶液で内部の水垢(藻のようなものが繁茂している)を取り除く作業だそうです。以下、いつものようにフォトギャラリー形式で。