調布・仙川のプロテアさんと「みんな食堂」さんへ

調布・仙川の素敵なベーカリー「プロテア」さん。お隣に「スリービーンズ・カフェ」があります
調布・仙川の素敵なベーカリー「プロテア」さん。お隣に「スリービーンズ・カフェ」があります

こんにちは。

神奈川の里山で自然農を営む「すどう農園」です。

久しぶりの都内へのお出かけです。
今日は調布・仙川にある「プロテア」さんを訪ねました。
代表の栗田さんは「さとやま農学校」の卒業生でもあり、昨年から地域のみなさんが一所にご飯を食べられる「みんな食堂」の運営にも関わっていらっしゃいます。かつては国分寺のカフェスローのキッチンに居たこともあり、相当な人数のご飯を月に一回つくって「みんな食堂」でお出ししているのだそうです。
 

「すどう農園」の今年のひとつの新しい形として、生鮮野菜については売るのでなく畑を手伝ってくれる方々と自給しつつ、こうした食堂に無料で提供することを考えています。もちろん地元の相模原市でも「こども食堂」との名称で行政のみなさんによる場所があります。栗田さんとは農学校のご縁もあり、また調布はかつて私がパン屋の「ルヴァン」でお世話になっていた場所でもあります。いまは既になくなってしまいましたが、かつてはルヴァンの卸売専用の工房が調布市内(柴崎駅付近)にあったのでした。だから仙川も、駅前を歩くのははじめてでしたが、さんざん配達の車で通ったあたりなのです。懐かしい。京王線沿線は、中央線沿線よりものんびりと落ち着いた感じで、私は好きです。
 久しぶりにパン屋さんの工房も覗かせて頂きました。パン屋さんならではの香ばしい空気に、これだけでもわくわくしますね。でも実際はかなりハードな仕事で、真冬でも夜中から仕込みをしたり、暑い夏には冷房など効かない程だし、自然のリズムに委ねる農業とは別次元の大変さがあります。お子さんもおられるとのことで、大変さは実によく分かります。

 いまではすっかり石窯ばかりの生活になってしまいましたが、こういう業務用のがっしりした三段オーブンを見ると、たまにはこれで思いっきりたくさん焼いてみたいなあと思います。ただし仕事ではなくて・・・。

 子どもばかりでなくみんなで食べて欲しいという気持ちから「みんな食堂」という名前になった事や、色々な地域のお話を伺えました。調布、府中、三鷹、国分寺といういわゆる「三多摩」エリアは、地域の活動が昔から連綿と続いている場所でもあり、何より若い人が多いのも里山から出ると強く感じます。「みんな食堂」が開かれる共同スペースも20代の若い人たちが肝いりになっているのだそうです。頼もしいですね。

 街を歩くだけでは、一見してわからない時代の変化がある。
 それを感じとめて、春に向けて段々と準備を進めていきます。