こんにちは。
「自給のための無農薬の野菜づくり教室・さとやま農学校」は、今年はお申込みが多くなったので木曜日に臨時のコースを拡張しました。今日がジャガイモの最後の収穫です。実際には梅雨明けの後も、しばらくは収穫できるのですが、梅雨の明けきらぬうちにジャガイモの跡地にニンジンの種をまききってしまいたい、そうした事情で芋掘りのスケジュールを急ぎました。
今年はだいぶ色々な品種のジャガイモを作ったことは、これまでのブログでも書いてきました。おかげさまで自然農・無肥料のジャガイモが豊かに収穫できました。大地の恵みのありがたいことです。
ジャガイモを掘ったそばから、どんどん整地してニンジンの種をまきます。同時に、すでに蒔いたニンジンの間引きも。
人参の種まきは簡単ではありません。農家はコーティング種子やシーダーテープなどを使ってきれいにまきますから、むしろ昔ながらの手蒔きは珍しい。何しろ発芽にムラが出やすいのです。
上の写真は、厚く蒔きすぎて過密状態になっています。これは間引かないといけませんが、これだけ混み合ってしまうと間引くのも大変です。初めての種まきはこんな感じですから、自分が蒔いた種の発芽の様子を見ながら、さらに種まきの練習を繰り返します。種まきに限らず畑仕事は一回やっただけでは覚えませんから、繰り返しが大事なのです。
こちらの写真は逆で、一本しか芽が出ていません。これでは少ない。
ニンジンは競り合って育つのを好みます。発芽の薄いところは蒔き直し。
和綿も元気に育っています。梅雨が開けて暑くなれば、ここからガッチリとしてきます。
自然農・自生えのトマト2021
今年も自生えのトマトが育ってきました。
昨年のトマトがこぼれて、そこから芽生えてきたものです。種まきも育苗も、一切しません。
こうした様子を見ると、同じ場所に同じ作物を繰り返して作ってはいけないという「連作障害」とはなんだろうかと考えてしまします。自然界では、当然のことながら、こぼれた種がまた育ってトマトの群落をつくるわけです。たしかに「厭地」という現象はありますが、それにしても数年かかって群落が移動していくことで、同じ作物を二年続けるくらいは自然界ならば問題ないはずです。そもそもは野菜に与える肥料と吸収の不均衡で土のバランスが乱れて、ひいては土壌微生物などもバランスが乱れてしまうのでしょう。
こちらも長いおつきあい。「すくなカボチャ」です。
他のカボチャとは交雑を避けるために別の場所で育てています。
あのしっとりとした日本カボチャならではの美味しさを、この秋にも味わえることでしょう。