· 

固定種キュウリの自家採種(種取り)2021

自然農法の野菜作り教室@さとやま農学校・すどう農園
固定種のキュウリやカボチャを片付ける(つるまくり)@さとやま農学校

こんにちは。

神奈川・相模原で自然農を営む「すどう農園」です。

自給のための自然農を学ぶ野菜づくり教室・さとやま農学校」の一コマ。
この日はキュウリやカボチャの「つるまくり」です。
この語感が好きで、いかにも「つるをまくる」という感じですね。私は収穫ももちろん好きですが、この作業のバサバサと片付いていく感じが夏の鬱陶しさを払ってくれるようで好きなのです。まくった(取り払った)つるや葉っぱは、そのまま畑に敷いておけば、まだまだ元気な虫やミミズが喜んで土に還してくれます。そもそもそうした大きな循環のなかに、私たち人間も参加させていただいて野菜をいただくというのが自然農の基本形です。海で波乗りをしたり、川の流れに小舟を浮かべるような感じです。波の読み方、舟の漕ぎ方というのも大事ですが、そもそも波や流れを感じて読む、それと同じように空や土の気配を感じて読むことから始まります。

自然農のキュウリの種取り@さとやま農学校
自然農のキュウリの種取り@さとやま農学校

それにしても、このキュウリ「四葉(すーよう)」も、種取りを初めて10年以上になります。年々、寿命が伸びてきました。市販の交配種をたまに作って比べることもありますが、自家採種のキュウリのほうが断然、寿命が長いです。市販のキュウリは何しろ肥料がないとスタートダッシュもろくにしないままヘタれてしまいます。農学校の生徒さんは、この自家採種のキュウリのような寿命が普通だと思っているかも知れませんが、今では珍しいことです。そんなことが何年も続けてわかってくるのが自然農の面白さです。