夏の猛暑の空から一転して、空は秋の気配です。
こんにちは。
8月を遠くへ蹴飛ばしたような9月の空を、皆さんどのような心持ちでお迎えでしょうか。
圧倒的な太陽にさらされていた農家としては、この涼しさは何より嬉しい。
一日の長さ、時間の濃密がまったく違います。
午前11時をすぎると「動くこと自体が危険」と言っていい8月の猛暑と違って、昼間でも動けるのは実に爽やかなものです。
農園の一部で育っている和綿も、すでに花の段階からコットンボールの準備が始まっています。
数年ぶりに復活した栽培は、岸田紀子さんにイニシアチブを取っていただいています。暑い中も農園に通って、お世話にしてくださっています。「さとやま農学校」の講座の合間にも、綿繰りのことや、染・織の話など実演も含めて伝えてくださいます。農学校も8年続けてくる中で、いまは色々なバックグラウンドの人たちが交差する場になってきました。ただ一方的に学ぶだけの場ではない、有機的かつ不定形なダイナミズム。面白いことです。
綿はアオイ科ですから、オクラやローゼル、芙蓉などと同じように背が高くなります。和綿の育つ場所は南からの風が強く吹き抜けるので、テープで多少の補強をします。炎天下を避けて夕方の仕事。