神奈川・相模原で野菜や果樹、ハーブを無農薬栽培している「すどう農園」です。
「自給のための野菜づくり教室・さとやま農学校」~挿し芽栽培の実習もやっています。
自然農の春キャベツも、終わりになってきました。
この時期は青虫やらの虫も多いので、無農薬のキャベツはとても貴重です。
そしてキャベツの収穫は、根っこから引き抜いたりはしません。そもそも自然農では、ことさらに根こそぎはしないものです。
根の周りには、微生物が共存する空間すなわち「根圏(バイオスフェア)」があり、植物の根と互いにやり取りをしています。植物同士、あるいはきのこなどの菌類も含めた総合の共生関係はとても豊かなものですから、できる限りそのままにしておくこと。
根っこを引っこ抜いてしまえば一見きれいさっぱりとしますが、それは人間世界の「更地」と一緒で、せっかくそれまであったコミュニティをゼロにしてしまうようなものです。
上の写真のように、株元からカマや包丁で切るとキャベツの切り株は残ります。
その切り株から、小さなキャベツが出てきているのが見えますか?
それを切り取って、トマトの脇芽と同じように前処理をします。
それから下の写真のように培土に挿します。
しばらくすると、上の写真のように、白い根が伸びてきます。
大事にケアしながら、これを畑に帰していきます。