こんにちは。
都心で自然農を学ぶ講座「街で自然農@世田谷ものづくり学校」が今年2021年も始まりました。
平日は大人10名の少数限定。すでに初夏の日差しは強く、木陰で涼をとりながらゆっくり土と対話です。
このあたりの地図で改めて見ると、周辺に土のある場所は世田谷公園、そして西に行って多摩川まではほとんどコンクリート。
かつて世田谷というのは江戸に野菜を供給する大農村地帯だったのですが、すっかり土のない場所になってしまっています。
色々なものが芽生える初夏は、土も有形無形のものを吹き出したいだろうに、と思います。
大地が、ふうっと息遣いする気配が聴きたくて土を掘る。
表土から掘るとだんだん赤土になっていく、砂利が出てくる、そんな様子をうかがっていただきました。
どんな地形に暮らしているか、トポス(場)の気配を感じることはとても大事です。
何を食べているかも大事ですが、どんな地形に暮らしているかで、その人の世界観は大きく規定されます。
前にも書きましたが、自然が豊かな場所で自然農を実践するのは無理なくできるものです。
この東京という、尋常でない空間で尋常でない時代に、小さな場所でも手を動かして感じて、変転に立ち会うこと。
土が植物が変化し、そこに連れ添って自身の変化を感じる場所でありたいと思います。