こんにちは。
とても貴重な自然栽培の津久井在来大豆を分けていただいたので2月27日の満月に合わせて味噌を仕込みます。毎年3月に講座がスタートする「自給のための野菜づくり教室・さとやま農学校」の有志の皆さんと一緒です。さとやま農学校は講座のないオフシーズンでも、こんな感じで卒業生や新しい受講生さんが一緒に手仕事をします。
一晩水に漬けた津久井在来大豆をまずは軽く火を入れました。昨年切った桑の枝をメインに、剪定したばかりの桃の小枝も燃やしました。既に花芽のついた小枝はまだ水気を含んでいるので薪の炎に炙られてじわっと水気が出てきます、それは何やら春を待っていた花の精気のようで、少しかわいそう。本当は春に咲きたかったであろうに、申し訳ない。
今年は羽釜も新しく買ったので、古い釜とダブルで焚き上げます。結構なお値段のものなので、これは大事に使います。そうすれば何十年も、それこそ代々使えるものなんですけどね。こうして季節の行事の合間に生活があります。こういう春夏秋冬に何かしら仕事があるから、都会の人が想像するようなのんびりした生活というのはちょっと違う。色々やればやるだけ、忙しいものです。でも「作業に追われる」というよりは囲まれるという感じでしょうか、漬物や梅干しや味噌があるというのは、どこかしら豊かな気持ちになれます。お金に換算できない豊かさ、と言ってしまえば陳腐ですが、それはやはり、毎年毎年感じます。そして大事なのは、こういうことはできるだけ協働でやるのがいい。これも実感。