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自然農の種まき・不耕起の定植

不耕起栽培・無農薬のレタスの定植@自給の野菜作り教室「さとやま農学校」すどう農園
不耕起栽培・無農薬のレタスの定植@自給の野菜作り教室「さとやま農学校」すどう農園

こんにちは。

 

神奈川・相模原(相模湖)で自然栽培の野菜やハーブを育てながら農的暮らしの講座を開催している「すどう農園」です。

 

自給のための野菜作り教室・さとやま農学校」もすっかり秋モードです。
秋雨前線も去り、平和な青空の下で種まき・苗の定植ができるのはとても幸せな気分。矢お楽しみの収穫はトマトやキュウリなどの夏野菜から秋のサツマイモ、サトイモ、落花生などにシフトしていきます。少しづつ冬野菜の間引きも食べられるようになりました。今はいわゆる端境期ですから、無農薬の新鮮な青物が食べられるのは自給ならではのことです。農家が出荷する野菜というのは、全体の一部にすぎません。実はその前後にも美味しい時期があるのですが、小さすぎて出荷に手間がかかったりするので出荷していないのです。これは自分で野菜を作ってみればよくわかることです。

不耕起・自然栽培の野菜作り@さとやま農学校・すどう農園
不耕起・自然栽培の野菜作り@さとやま農学校・すどう農園

不耕起栽培で苗の定植

かぼちゃの跡地に秋野菜の苗を定植していきます。有機質で地面を覆ってある(有機質マルチ)ので、これはそのままにしておきます。苗を植える部分だけ少し掘って、そっと植え付けるのがコツ。さとやま農学校では一日だけでなくて何回も繰り返して相当の苗を植えるので、理屈抜きで五感で覚えていきます。毎日水を上げて育ててきた苗の根の具合を確かめながら、有機物でホクホクと団粒構造のできた土に苗を植えていく感覚。これは何十年やっても飽きることがありません。大地と野菜と自分がつながっていく感覚がたまらない。

固定種の在来野菜の種を自然農で種まき

種取りした固定種の種を自然農で蒔く@自給のための野菜作り教室・さとやま農学校
種取りした固定種の種を自然農で蒔く@自給のための野菜作り教室・さとやま農学校

今年も固定種の種を自然農の方式で蒔いています。このとき、生産農家の場合であれば、種取りした莢から種を採りだして風で鞘を飛ばして選別してから種をまきます。発芽もそろって収穫もしやすいからです。
しかし自給の場合には、むしろ不揃い・ムラがあったほうがいいのです。早く育ったものから摘んで食べることができます。逆に、一斉に揃ってしまうと、食べきれなかったりします。この点が出荷のために野菜を作る農家と、自給のために野菜をつくる自給菜園との大きな違いです。「さとやま農学校」は自給のための野菜作り教室ですので、後者の立場を取ります。
具体的には、莢か羅種を採りださずに、そのまま畑に置いていきます。軽く上から種を転圧してオシマイ。ふわふわっと発芽してきます。下に動画を入れましたのでご覧ください、さらに詳しい内容は間もなく「すどう農園」の内容が野菜作りからハーブ、果樹、醗酵、石窯まで観放題の動画配信サービスを始めますので、お楽しみにお待ちになってください。

さあ、これから春に向けて静かに畑を楽しめる季節です。春に始めるよりもじっくり土と対話する時間があって、寒い冬も愉しく過ごせます。「自給のための野菜作り教室・さとやま農学校」は、1月からオンラインで基本を学び、3月から本講座が始まります。現地説明会が11月から開催ですが、すでに埋まっている日もあります。
今年はとりわけコロナのこともあり、都会生活からシフトしていく流れが加速しているのがうかがえます。働き盛りの30代から40代の男性のお申込みも増えてきました。じわじわと年月が経つままに人生を不本意に過ごしていくのでなくコロナを一つの転機と捉えて、少しシフトをしてみてはいかがでしょうか。そんなご相談ができるのも、カルチャースクールと違って少人数で行う「さとやま農学校」ならではの良さです。