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サツマイモの育て方・夏のつるがえし

こんにちは。

 

神奈川・相模原(相模湖)で自然栽培の野菜やハーブを育てながら農的暮らしの講座を開催している「すどう農園」です。

首都圏の農業体験・さとやま農学校」も、間もなく前半を終えます。朝から雨の予報がありがたく外れて晴れ間まで見せてくれました。朝は風も動かない、おそろしく湿気の高い様子だったのに、太陽が出るだけで滞っていた空気が浮揚して風が入ってくる。世界が急に動き出すような感じがして気持ちの良いものです。
 

サツマイモ(ベニハルカ)もがっちりと育ってきました。草取りを兼ねて「つるがえし」です。サツマイモのつるは放っておけばどんどん地面に根を生やしていきます。そして根の先にそれぞれ小さなイモをつけてしまいます。サツマイモ農家はポリマルチを畝に張るので根ざす心配はありませんが「さとやま農学校」はポリマルチをしない方針なので、そのぶん伸びたつるが根づかないように、苗をつまんでギッタンバッコンと方向を替えていきます。これをサツマイモのつるまくりといいます。ジャガイモやサツマイモの土寄せとは逆の形です。この先は特にそれほど手間をかけるものではなく、あまり伸びすぎたつるの先端を切るくらいでしょうか。
 

中国大陸から日本列島まで大変な雨が続いていますが野菜も各地で難儀をしています。太陽はすべての生命活動の源ですから野菜に限らず育ちが滞るのは仕方のないことですが、それでも小さな畑だからこそできる対策もあるのです。そのあたりを今年の「さとやま農学校」ではこまめにアドバイスをしています。雨風の激しいことが常態化しているので、それを織り込んだ野菜の作り方、畑の作り方が大事になります。これまでの常識だけでは役に立ちません。

 

その一方で、専業農家でなくとも農的な暮らしを組み込んだ生活へシフトしたい、と希望する人も増えてきました。特に40代の男性が顕著に増えてきています。20年前後の社会人生活を体験されてきたうえでのご判断を尊重します。

 

こうした変化をかんがみて、農学校での内容も毎年アップデートしています。秋からは昨年に引き続いて「秋のショートコース」も始まります。既に参加の申し込みを頂いていますが、8月から種まきなどの動画のオンラインでプレ講座が始まります。少人数で進めますので、ご興味のある方はお早めにお申込みください。下のリンクからページに移れます。