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イノシシ対策の柵づくり

イノシシ除けの柵づくり。まずは防草シートを打ち付けて、その内側に金網、外側に電気柵をします。
イノシシ除けの柵づくり。まずは防草シートを打ち付けて、その内側に金網、外側に電気柵をします。

こんにちは。

 

神奈川・相模原(相模湖)で自然栽培の野菜やハーブを育てながら農的暮らしの講座を開催している「すどう農園」です。

 

昨年の猛暑のせいか、山に全くドングリができなかったことに加えて、歴史的な大雨で山が各所で崩れてしまったことは、まだまだ続いています。秋以上に食べるものがないイノシシは、まったく今まで出ることのなかった人家周辺にまで出没するようになり、宿根草の根をひたすら食べています。既にこの辺りではイノシシを警戒して、イモ類やイノシシの好むニンジンなどはほとんどないので、そうした宿根草を掘り返して食べるのです。あるいは自然栽培で基本になる草マルチなども、下に集まるミミズを目当てに掘り返します。大変な被害です。そもそも高齢化している農村では、楽しみに自給していた畑をすっかり諦めてしまった人も少なくありません。

掘れるところはどこまでもやってきます。非常に嗅覚が鋭いので人間にはわからない食べ物の匂いを嗅ぎ分けて、ときにはビニールハウスの裾から掘りこんできます。朝来てこの光景を見ると、本当にゾっとします。ハウスの中では、種取り用のニンジンやダイコンが大事に植えてあります。露地に植えておくと動物に食べられるリスクがあるのでこうして屋内で保護しているのですが「ここまで来たか!」と動揺します。すぐに金網を張るだけの時間的な余裕がないので、とにかく下の写真にあるように、イノシシが食べそうな宿根類は雑草も含めて取り除き、防草シートを敷きます。本気になればイノシシはこんなシートも掘り返してしまいますが、まずはこれ以上宿根類を増やさないための処置です。あるいは丸太をたくさん積んで掘られないようにする。

こうしてハウスを守りながらも、その中で種まきをコツコツと続けています。だいぶ暖かくなってきたので、畑への直まきも少しづつ始めました。「さとやま農学校」や「さとやまハーバルライフ」の修了生の皆さんが連日交代で来てくださって、種まきもだいぶ進んでいます。これから毎日、苗たちへの声掛けが続きます。元気で育ちますよう。
 

こうして育った苗を「さとやま農学校・初夏のショートコース」でも定植しながら楽しんでいきます。個人的には、苗を植える作業というのがとても好きです。植物の感触と苗の感触が相まってマリアージュしていく気配。これは無限に続けたくなります。まあ、途中で腰が疲れてくるので無限というわけにもいきませんが。そうそう、種取りした固定種の苗の定植は「街で自然農@世田谷ものづくり学校」や「さとやま農学校@国分寺カフェスロー」でも折々に行います。市販の苗にはない、固定種の生命力を感じてください。

クリムゾンクローバーは、緑肥にもなり、ミツバチの蜜源にもなり、眺めて楽しい素晴らしい仲間です。
クリムゾンクローバーは、緑肥にもなり、ミツバチの蜜源にもなり、眺めて楽しい素晴らしい仲間です。