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セルトレイの種まき・ポイント

バーミキュライトの使い方

こんにちは。

 

神奈川・相模原(相模湖)で自然栽培の野菜やハーブを育てながら農的暮らしの講座を開催している「すどう農園」です。

コツコツと種まきが始まっています。寒い中での育苗は、毎日毎日、朝な夕なに空を眺めてのケアです。冷えないように、かといって暖めすぎてもいけません。頼りなく伸びたヒョロ苗になります。地温が十分に上がる頃合いに地面に直まきするのが本来の王道ですが、春まきのアブラナ科は、ダイコンなどがとりわけ低温にあうと小さい苗のままで花をつけてしまうことがあります。あるいはキャベツやブロッコリーは5月後半の高温で花が咲いてしまう。レタスも蒸れやすいというわけで、早めに前倒ししてそうした高温リスクを避けたいところです。

しかしここ数年の傾向として、とにかく寒暖の振れ幅が大きいし、しかもこの傾向は残念ながらこれからずっと続くことでしょう。自給を前提にした野菜づくりの強みは、そんなときでもこまめに色々な品種をつくることでリスクを分散できます。できれば作業日誌で記録を採っておけば、なお良いですね。農家が良く使う3年日記は、前の年の様子が引っ張り出せるので便利です。
写真はセルトレイの種まきに最後に薄くバーミキュライトを敷き詰めるようにかけたところです。培養土だけだと、有機成分に苔が生えやすいですね。下の写真がそうなった状態のものですが、苔が生えてしまうと発芽を邪魔してしまいます。バーミキュライトは鉱物なので苔が生えることはありません。ハーブなどでも細かい種がありますが、そうしたものもこうすることで発芽を邪魔する苔が防げます。ちょっとしたことですが、セルトレイ育苗は自然界とは違うデリケートな環境ですので、少しの気配りで大きく結果が違ってきます。

苔の生えてきたセルトレイ
苔の生えてきたセルトレイ

すでに締め切った「さとやま農学校2020コース」に並行して、4月から「さとやま農学校・初夏のショートコース」が始まります。全部で6回の講座ですが、お友達と交代で参加できるシェアグループ制度があります。ご自宅に苗を持ち帰ってのプランター栽培のフォローもします。緑萌えるハーブ園でハーブの旬を味わってください。
 

毎年好評の「さとやまハーバルライフ」も6年目に入りました。アロマオイルの好きな方も、そもそも生のハーブがどんなものか、実際に五感で触れ合っていただける貴重な機会です。

 

「相模湖まで来るのが難しい」という方には「街で自然農@世田谷ものづくり学校」があります。都心とは思えない素敵なエアポケット空間で野菜や果樹に癒されてください。「手仕事」の一人者で、とても気さくで楽しい石田紀佳さんの「てしごとワークショップ」とご一緒できます。

「仕事の帰りに家庭菜園や醗酵食のことを学びたい」という方には国分寺カフェスローにて「さとやま農学校@国分寺カフェスロー」があります。毎回、種や醗酵素材でワークショップをしながら、講座のない日はSNSも使って、皆さんの「都会でできる農的生活」をフォローします。和気あいあいとした講座です。

農的暮らしの始め方は人それぞれです。今年から第一歩を始めましょう。