こんにちは。
神奈川・相模原(相模湖)で自然栽培の野菜やハーブを育てながら農的暮らしの講座を開催している「すどう農園」です。
立春を迎えて菜花の季節です。写真はルッコラの菜花です。ルッコラはアブラナ科の仲間です。染色体がカブや菜花とは違うので交雑することはありません。隣に別の菜花が咲いていても、安心して種取りができます。そして何よりルッコラの菜花は美味しいものです。sうどう農園でのエディブルフラワーの筆頭がルッコラです。ピリッと辛味があって、香りもします。なばな特有の三つの香りもほのかに漂うのですね…いつも何度も書いていますが、それくらい素敵な春のさきがけなのです。ルッコラの育て方はそれほど難しくありませんし、冬にも強い野菜です。株を丸ごと食べずに新鮮な葉だけを少しづつつまんで食べるのが自家菜園の醍醐味ですね。そのうち伸びてきた蕾は、その場で生で食べても美味しい(花粉を食べると花粉症にならないという農村伝説もあります。たしかにそのおかげか、花粉症には無縁です)。あるいは甘酢を煮立てて火を止めて、茎事蕾を放り込んで一晩おけば絶好の一夜漬け・ルッコラのピクルスができあがり。
コマツナの固定種も、そろそろ花を咲かせ始めます。固定種は性質にばらつきがあるので、早く花を咲かせるものもあれば遅いものもあります。なるべく遅いもの(晩抽性)を選びたいので、早々と蕾を出すような株は種取りせずに食べてしまいます。甘い蜜が仄かに美味しいコマツナは、東京の農家さんが40年t核種取りを続けてこられた固定種です。いまどきの交配種のコマツナはチンゲンサイを交配されているので軸足も太くて葉も大きいから食べるところがたっぷりあっていいのですが、本来のコマツナは軸の細いものです。カリカリっと小気味よく食べるのが美味しい。ちなみに軸足の細いのは、コマツナの故郷である江戸川区小松川地区は江戸時代には大水が出た。その時にも水流への抵抗が少ない個体が選抜されてきたのだそうです。せんだっての台風で川の氾濫が各地であったときに、コマツナのことなど思ってしまいました。
こうした固定種のコマツナやルッコラの種取りも「さとやま農学校」で一緒に学べます。今年からコースを増設したのでまだ少し枠があります。さらに「さとやま農学校・初夏のショートコース・ハーブ編」も始まります。緑萌えるハーブ園でハーブの旬を味わってください。「さとやまオーガニックガーデン」ではナチュラルなガーデニングがプロのガーデナーから学べます。毎年好評の「さとやまハーバルライフ」も6年目に入りました。
「相模湖まで来るのが難しい」という方には「街で自然農@世田谷ものづくり学校」があります。都心とは思えない素敵なエアポケット空間で野菜や果樹に癒されてください。「手仕事」の一人者で、とても気さくで楽しい石田紀佳さんの「てしごとワークショップ」とご一緒できます。
「仕事の帰りに家庭菜園や醗酵食のことを学びたい」という方には国分寺カフェスローにて「さとやま農学校@国分寺カフェスロー」があります。毎回、種や醗酵素材でワークショップをしながら、講座のない日はSNSも使って、皆さんの「都会でできる農的生活」をフォローします。和気あいあいとした講座です。
農的暮らしの始め方は様々あります。今年から第一歩を始めましょう。
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