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湿って重い雪と月桂樹

こんにちは。

 

神奈川・相模原(相模湖)で自然栽培の野菜やハーブを育てながら農業体験の講座を開催している「すどう農園」です。

昨晩からの雪は湿った重い雪です。なんといっても2014年の2月の雪が、これでした。あの時は数回にわたって大雪が来て、とうとう「すどう農園」のハウスは3棟そして資材ハウスなども潰れて大変なことになりました。この年が「さとやま農学校」の初年度で、しかも当時は2月開講だったものですから、目の前が真っ白というか真っ黒というか、どうしてよいやら途方に暮れての出発でした。おかげさまで受講生の皆さんもいきなり雪かきなど手伝ってくださって、そんな風にして生まれた場所が今年で7年目を迎えます。

そういう経験があるものですから、雪には敏感です。量は大したことなくても、重くて粘る雪は危ないものです。写真は庭の月桂樹です。相当に太い樹なのですが、一晩で倒れました。枝葉が茂りすぎ気味だったので剪定しなければ、と思っていた矢先のことです。水、風、雪、そして獣と、こうした自然界のあれこれは、わずかな隙も見逃しません。多何もかもすべて守ろうとせずに、本当に大事なところはガッチリ守る。それ以外は、ある程度やられても仕方ない、と割り切ってかかるほうが精神的には良いかもしれませんね。月桂樹などは枯れたり腐ったりしたわけではないので、倒木をきれいに伐ってあげればまた切り株から新しい芽(ひこばえ)が伸びてきます。
 

雪から雨に変わってきたタイミングで畑の方に見回ります。数か所の畑を、見て回りながらイノシシなどの足跡もチェックします。これが冬の大事な作業です。雪が溶けかかってきたら、枯れ草の山に火をつけて燃やすこともあります。延焼を防いでくれるのでちょうど良いのですが、なかなかそのタイミングに合わせて時間がとれるかというとそうでもない。冬は冬なりに打ち合わせがあったりなんだりで、時間があるようでない。2月は逃げる、3月は去るという言葉のままに、すぐに春になるのでしょう。それにしても、四国でも記録的な大雨がまた振り出して、やはり今年も荒ぶる空になるのでしょう。だからこそ、ますます自分で土に触れ、空を仰ぐ生活をしていくことが大事になってきます。ビルにこもる生活は心身に逆効果です。特に若い方は、なおさらです。「首都圏から日帰りの農業体験・さとやま農学校2020」は、だいぶ埋まってきています。現地説明会はお早めにお申込みください。