こんにちは。
神奈川・相模原(相模湖)で自然栽培の野菜やハーブを育てながら農業体験の講座を開催している「すどう農園」です。
藤野電力の鈴木俊太郎さんをお招きして「ミニ太陽光発電の組立てワークショップ」を開催しました。「首都圏から日帰りの農業体験・さとやま農学校」のオフ講座の一環です。本講座では野菜作りがメインなので、講座のない冬場には、こうして農的生活にかかわる色々なジャンルで一日講座を開きます。既に終了した人も、春から講座に参加する人も一緒になっての交流という意味もあります。
かつて日本の農村は衣食住をまかない、さらにエネルギーも供給していました。例外は江戸時代の鯨油くらいではないでしょうか。電気についても、戦前は全国各地の河川を利用した小さな水力発電組合が無数にあったそうです。地域の人たちが資本と労力をシェアしながら作った発電組合というのは、なんだか夢があると思いませんか。国が支える巨大電力会社の寡占の対極かもしれません。
エネルギーの自給は地域の自治自立に不可欠、という考え方を大事にしたいと思っています。「国策」としてだけエネルギー問題を考えることの限界を感じるからです。国レベルでの自給という言葉で考えると高級官僚が数字を並べる土俵に上がるしかない。数字のプロの言説は、いかようにでもなる話ですし、私たち市民が依って立つ場所ではありません。とは違う目線で地域での自給、家庭での自給とブレイクダウンして考えていった方がアプローチしやすいと思うのです。大きなレベルでばかり考えると目線が限りなくグーグルアースになってしまって、つまり何をすればよいやらわからない。国連の言い出したSDG'sが、何でもありの盛り合わせで漠然としてつかみどころがない、面白くないのもそこです。こういう太陽光みたいな、自分の場所で足元から形を作って裏返していくのが「すどう農園」の流儀です。
パネル本体、チャージコントローラー、バッテリー、インバーたーなどをつなぐとコントローラーのチャージランプが緑に点灯します。発電が始まった証しです。何か生き物が生まれたような不思議な感覚です。種を蒔いたら芽が出た、というのに近い。最後は参加者一同で点灯する撮影をしました。さてこれからが大事ですね。どんな風に生活に役立ってくれるか、また逐一ご報告します。
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