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ウメの無肥料栽培の剪定

無肥料栽培の果樹。無農薬で自然栽培@すどう農園
ウメの自然栽培の剪定。無肥料・無農薬で育てています。ホルモンの流れを重視した剪定。すどう農園

こんにちは。

 

神奈川・相模原(相模湖)で自然栽培の野菜やハーブを育てながら農業体験の講座を開催している「すどう農園」です。

すどう農園にはウメ、カキ、クリ、モモなどの果樹がありますが、果樹も野菜と同様にすべて無農薬かつ無肥料の自然栽培です。無肥料といっても、既に里山空間には落ち葉や枯れ草が腐植として膨大にあり、さらに昆虫・微生物の死んだものが、たいした量ではないと思うかもしれませんが、じつはこれが膨大な重量になります。地球上の生物を重量(バイオマス)でみると、驚くべきことに、昆虫や微生物のほうが動植物よりもはるかに重いのです。ですから無肥料栽培という名称が良くありませんね。私はむしろ循環栽培などの名称を使おうかなと最近は思っていますが、あんまり「ナニナニ農法」みたいな看板を掲げるのは好きではないのです。オーガニックの世界も、変なカリスマ気取りの人たちが増えてきて、そんな流れの一人かと思われてもつまらないですから。
前置きが長くなりましたが、1月12日にウメの剪定講座をしました。「さとやま農学校」の修了生・卒業生限定の非公開講座です。すどう農園は一日限りのセ農業ミナーや講座はやっていません。あくまでも連続講座でじっくりトータルな世界が見えてきたところで、こうした個々のテーマにブレイクダウンして勉強しなおすという形式です。(ちなみに参加費などはありません)
 

果樹の剪定のメインは冬です。夏剪定というのもありますが、ここではやっていません。「年賀状を書く前にウメの剪定を済ませろ」というくらい、ウメは蕾のつくのが早いので急ぐ必要があります。まごまごしているとエネルギーが蕾に流れていきます。これを切って捨てるのはもったいないことですし、剪定の時に残すべき大事な蕾まで散らしてしまうリスクもあります。

ウメの無肥料栽培。自然栽培。農業体験。体験農場
ホルモンの流れを重視した無肥料栽培・自然栽培のウメの剪定@すどう農園

一般的なウメの剪定は、徒長枝を伐り、枝の先端を弱く剪定して伐り戻すという形ですから、そうしてみるとだいぶ変わったスタイルに見えるかもしれません。しかし、6月になってみると、普通なら伐るべき徒長枝にたわわに果実が実るのは、なかなか気持ち良い眺めなのです。皆さんほとんどが初めての剪定でしたが、年度は違ってもそれぞれに「さとやま農学校」を経験している同士なので、なごやかに、また今年からの新しい方々も交えて、ご縁もできたことと思います。
 「首都圏から日帰りの農業体験・さとやま農学校」も、今年はお申し込みのペースが早くて、コースを3日に増やしたものの、それでもそろそろ定員になりそうです。「さとやま農学校の現地の説明会」は、2月になると雪も降りやすくなりますので、いずれにしてもお早目のお申し込みをお勧めします。