こんにちは。
神奈川・相模原(相模湖)で自然栽培の野菜やハーブを育てながら農的暮らしの楽しさをお伝えしている「すどう農園」です。
さとやま農学校ショートコース日曜クラスの3回目を終えました。まずは収穫。練馬大根、聖護院大根、金町こかぶ、菊芋、壬生菜、からし菜、下仁田ネギ、わさび菜、黒キャベツ(カーボロ・ネロ固定種)、内藤トウガラシ(江戸野菜)、春菊、ルッコラ、茎ブロッコリー、トレビス、レモングラスなどなど多種多様。茎ブロッコリー以外はすべて固定種です。相当にハッピーで重たい収穫となりましたが、秋の恵みを皆さんそれぞれの台所で堪能していただけることでしょう。さらにホームワークはイチゴの苗と、ソラマメの種と牛蒡の種です。ゴボウは来年の春に巻きます。そして、ぐるっと農園をめぐって冬の様子をじっくり観察しました。秋や冬こそ、静かに対話をする時期です。ですから畑を始めるなら理想は秋です。これから静かになり、草の勢いも衰えてくるその時期が一番良いのです。
タカキビの食べ方・楽しみ方
タカキビも収穫を迎えました。お米のように、一時に集中して実が熟したタイミングで収穫というよりも、少しづつ熟度にずれがあって、熟したタカキビから穂刈りをしていきます。ほかの在来種・野生種と同じように、こうしてタイミングをずらすことで鳥や台風などの天候リスクに備えています。自給でつくるのであれば、これはむしろ好都合で、熟したところから少しづつ採集して食べればいいわけですね。もちろん種取りのためには真っ先に確保しておきます。タカキビの食べ方は、まず炊いてみてください。ひき肉のような食感になってもっちりと美味しいものです。そこからハンバーグなどいろいろな応用ができます。私個人は麹で甘酒にします。これが薄桃色でとてもきれいなのです。さらにアルコール発酵させて蒸留したものがコーリャン酒と呼ばれる中国のお酒の仲間になるのでしょう。中華料理の専門店でたまにありますね、非常に強いお酒です。
サフランの花の咲き方・楽しみ方
サフランは貴重なハーブですが、毎年農園のどこかに花がこぼれて顔を出します。いつもは10月ころですが、今年は雨のせいか遅めのお出まし。こんなところに今年は出たか。という感じです。サフランの球根は花のあとに掘り上げて屋内で保管します、そのまま納屋の棚に寝かせておいても、暗い中で球根の精を吸いながらやがてサフランの花を咲かせます、それはなんとも幽玄な風景ですが、なんだかかわいそうですね。花の咲き方は、本当に瞬間的に、たった一晩のうちに、昨日は何もなかった場所に魔法使いが杖でも突いたように現れます。いわゆるサフランライスにするほどのサフランを集めるのはとても大変な面積を必要とします。だから高価なスパイスなので、サフランの花を丸ごとハーブティーにするほうが楽しめますね。「さとやま農学校」でも、来年2020年のコースに向けて、いくつか秋植えのハーブも仕込んでいます。作業の合間のハーブティーのメニューも、いつもは「すどう農園」のハーブ園のものを使っていますが、来年は「さとやま農学校」の畑でだいたい自給できるようになるでしょう。
ヤーコンの食べ方
ヤーコンは、まだまだ知名度の低い野菜です。キク科なので、小さな黄色い花をちらほら咲かせながら、根を太らせてくれます。まるでサツマイモのような形で、色合いもサツマイモそっくりの地味なものです、だから売れにくいのかとも思いますが、しゃきっとした食感と甘味は梨そっくりです。ヤーコンの食べ方はきんぴらが定番とされますが、くせのないところから味噌汁でもてんぷらでも自在です。お勧めはキムチ。本場の朝鮮半島では冬のキムチづくりに梨が欠かせません。あの甘みが大事なのですが、しかし日本では冬に梨はありませんね。そこでヤーコンを使います。これは我ながらグッドアイディアと思いました。いい感じで梨の甘味と食感が生きてきます。ヤーコンは、掘り上げたところから親芋を取り分けて地中に保存して、また来年種イモにします。一度作れば、ずうっと作り続けることができる点でも、畑にレギュラーでいてほしい野菜です。
さとやま農学校2020説明会が始まりました
「首都圏から日帰りの農業体験・さとやま農学校」の2020年コースの現地説明会が始まりました。「とりあえず、どんなところか見てみたい」という方は、どうぞお越しください。じっくりご説明したいので、毎回少人数で開催していますので今年2019年の開催はだんだん締め切りになりつつあります。本講座のお申し込みをいただいた方には、講座の始まる前から様々なお楽しみ特典があります。説明会の詳細はこちらのリンクです。