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津久井在来大豆の収穫と丹波黒豆

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津久井在来大豆の収穫です。カラカラに乾燥して莢がねじれて弾けるくらいまで待ちます。すどう農園

津久井在来大豆が熟して弾けだしました。いつもは11月の下旬なので、例年よりも早いです。この写真のように、まずは枝葉が枯れて落ちてから最後に豆が完全に熟して、乾いてねじれた莢がカリっとねじれて大豆がこぼれ出る。そうなる直前に収穫をします。といっても、津久井在来大豆の特徴は地際まで実がつくので、大規模栽培のようなコンバインは使えません。ひたすら手刈り、あるいは刈り払い機によるもので、刈り倒した大豆の株を数日乾燥させてから脱穀します。そのように大規模栽培のできない津久井在来大豆は「幻の大豆」と呼ばれるほどに作り手が減りました。そんな津久井在来大豆を、いま「つくいやさい」の仲間たちは、一生懸命に収穫を始めたところです。

大納言で全国的に有名なブランドの丹波篠山の黒豆の収穫風景です。こちらもどうやら手刈りのご様子ですね。2015年11月28日の撮影。こうして数日、逆さにして乾燥させるのは米も麦も大豆も黒豆も一緒です。米の場合には俗に「はざかけ」といって、物干し竿みたいな長いところにかけていくのはご存じでしょう。それをしないで、刈り取ったものをすぐに袋詰めするのがコンバインです。その場合には乾燥機にかけます。実は大豆でも「はざかけ」をするのですが、下の写真は同じく丹波の黒豆ですが、小さなはざかけ様式の柵をそれぞれにかけています。これは初めて見ました。やはりブランドだけあって、株のひとつびとつを丁寧に扱っているのがすごい。大豆でここまで手間をかけたらコストが合いません。そもそも大豆の故郷は中国の北東部、ロシアと国境を接する黒龍江省かつての満州のあたりです。かつて日本が「満州国」という傀儡国家をつくって運営した満州鉄道も、石炭と大豆が主な目的でした。いまなお途方もなく広大な面積で大豆の作付けをするので、有機認証の検査もセスナ機で見て回るそうです。広大で乾燥した大陸と、湿潤な里山とではだいぶ様相が違うわけです。

上の写真も篠山の畑。美しいと思います。つくった人の気持ちがどこまでも滲むように伝わってくる畑の風景です。