台風19号で、相模原市緑区は甚大な打撃を受けました。
当きゅおの高尾さんと接している私たち相模湖地区(相模原市緑区)も、
交通網がズタズタになりました。
高尾から甲府・松本に伸びる中央本線が、数か所の土砂崩れで運休。
国道20号線(甲州街道)も、高尾さんを超える大垂水峠が土砂崩れで閉鎖。
中央道も、土砂崩れで封鎖。
大動脈が一晩ですべて止まり、やがて全貌が見えてくるほどにわかってきたのは、
相模原市緑区の各地の道路や崖が台風19号のもたらした大雨によって、
今まで経験したことのないほど壊滅的な打撃を受けているということでした。
メディアは全国の情報を取捨するのに精いっぱいで、とてもすべては広い切れません。
それは無理のないことですが、一体どこまでどうなるのか、いまだに先々の検討がつかない状態です。
緊急の課題だった中央本線が、本日やっと再開しました。
といっても、お隣の高尾駅と相模湖駅の間は単線状態での折り返しという不完全ながらですが、
ここまで雨の中でも不休の作業をしてくださった各位に心から感謝です。
こうしてみると、自分たちがどんな場所に住んでいて、
それはどういった問題を抱えているのか、いやおうなしに体で理解できます。
今回の土砂崩れがすべて治ったとしても、同じような台風は今後も続くでしょう。
そうした台風を迎えるだけの保水力・緩衝する力は、この地域の森林にはほとんどありません。
林業の衰退で手入れがされなくなった森林がほとんどで、急な雨を受け入れる力がないのです。
神奈川県の場合には、水源環境税の導入で、水源涵養を目的とした整備林業が進んでいますが、
それも限度があります。
多くの森林は私有林でありかつ、恒例かでどの森がどこまで誰のものか、
所有をめぐる環境が見えにくくなっていることも問題なのです。
それでもしかし、何はともあれ、こうして電車が再開しました。
まだまだ周辺は大変な状況ですが、まずは今日明日を生きて、そのことを忘れずに、
長い目でかかっていくことです。
寒くなってきて、お互いに疲れも出てくることです。
眠れるときは眠る。
食べる時は食べる。
焦らずに。
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