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自然栽培イチゴの苗の定植

こんにちは。

神奈川・相模原で自然栽培の野菜やハーブを育てながら、都会の皆さんに農的生活の楽しさをお伝えする講座を開催している「すどう農園」です。

さとやま農学校・土曜コース(9/18)


暑さも台風も過ぎこして(台風はまだ来る可能性がありますが)秋冬のモードに入りました。


雨が降ったりやんだり。
降っていないときには、草を片付けて種をまき、苗の定植。
雨が降ってきたらハウスに入って苗の定植。
秋野菜やタマネギ、そして今回はイチゴの苗をハウスの中に定植しました。
 
今年も去年も非常な猛暑で、そもそもイチゴの苗の世話を炎天下でするのが大変なのと、イチゴも暑さが苦手なので、むしろ夏はハウスで寒冷紗の下で涼しく育ててケアしようという発想です。 
イチゴの苗の選び方、植え付けの方法は、しっかり覚えてほしいと思います。
無農薬のイチゴの新鮮なところを食べられるというのは自給菜園の醍醐味ですから。

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自然栽培のイチゴ苗。ここから来年に向けて定植します@さとやま農学校

上の写真のように、初夏の実りの後でイチゴはランナーを四方八方に伸ばして子孫を作ります。ランナーの先から根が生えて地面に根付き、そこからまた新しいランナーが伸びるという具合に、ひと夏で環境が良ければ7世代くらいまで増えます。
今年は猛暑でもあり、草に埋もれそうになりながら、それでも逞しく生き延びたイチゴの苗を選んで掘り起こします。ここのところはゆっくりケアしながらやります。何でもかんでも掘り上げればいいというものではありません。

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自然栽培のイチゴの苗の選別とケア。ここはコツがいります@さとやま農学校

苗を選んで、チェック。
よくケアして植えこみます。
このプロセスがとても大事。
暑い夏をよく頑張ってくれました、と気持ちを込めて植え付けます。

市販のイチゴは、シーズンがクリスマス前から春先ですね。
ほとんどがハウスでの温室栽培です。
本来のイチゴは、4月から5月に実ります。
ところが、クリスマスのショートケーキのイメージと、新春に店頭で売る果物が欲しいというマーケットの需要もあって、いまでは冬のものというイメージが定着しました。
じつに半年も旬を前倒ししているのが、今のイチゴです。

夏に育てたイチゴの苗を、いったん大きな冷蔵庫で冷やして「冬」を体験させます。
その苗を今度は暖房のあるハウスに植えることで春が来たと思わせる。
そうしてクリスマス前にはイチゴが出てくるのです。

自給のイチゴは、あくまでも旬を無農薬で味わうものです。
時間はかかるけど、だんだんと育つ様子を見ながら育てていきます。

日本ホウレンソウ 固定種 自給菜園 自然栽培 野菜作り体験 体験農場
秋の彼岸前の種まき。日本ホウレンソウやゴボウなど@さとやま農学校

秋は春のおさらいもしっかりやります。
春に教わっても今一つピンとこなかったことが、この半年で五感でわかるようになってきています。教わったことをやってみて、もう一回おさらいすると「なるほどそういうことだったのか!」と、頭にも体にもしみてきますね。
 
米ぬかぼかし、生ごみコンポストのおさらい。
醗酵にかかわる微生物の基本も、しっかり繰り返します。
身の回りにある微生物を生かし、一緒に生きること。
中身の説明を「企業秘密」として公表しない微生物資材・酵素などの商品はブラックボックスです。一切頼らないこと。
「訳が分からないけれどありがたい」となったら完全に思考放棄です。
 
秋のお彼岸を過ぎると農学校も最終コーナーです。
恒例の石窯ピザや、草木染め、漬物づくり、シュトーレンづくりなどの課外イベントも目白押しです。
こうした課題イベントは「さとやま農学校」などの受講生の皆さんに限定したもので、一般公開はしていません。
ただし、
さとやま農学校2020コースの説明会が11月から始まりますが、2020コースにお申込みされた方は、上に書いたような課外イベントにもご参加できます。「さとやま農学校」のコースは3月から12月ですが、その合間の冬にもアットホームな催しが折々にあって、そうして春を迎えるのです。四季折々の豊かな農的生活に空白期間はありませんから。

まずは説明会をご希望の方は、下にある「告知メールを希望」のフォームをお送りください。