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四葉キュウリの種取り2019

キュウリ 固定種 種取り
固定種・四葉キュウリの種取り@すどう農園

今年も四葉(スーヨウ)キュウリの種取りが始まりました。
もう10年近くになりますが、年々この農園の風土に適してきて、今年の日商不測の梅雨でも、今の猛暑でも、コンスタントに育ってくれています。何より収量が上がってきました。
安心してみていられるキュウリです。
元気のよい株の、一番初めの実をじっくり見守っていきます。
ただでさえ大きい四葉キュウリを、さらに大きく熟させるわけです。
50センチくらいになります。
黄色く完熟してくると甘いメロンのような香りになり、
それがぐうっとはじけると、今度はなかなか厳しい匂いになります。
いわゆる生ごみ系の匂いですね。
水で洗って皮を流し、残った種のうちで水に浮くものは捨てます。
しっかり沈んだ思い種が充実したものです。
手早く洗って、すぐに乾かします。

後は乾燥材と一緒にガラス瓶やジップに入れて冷蔵します。

固定種 在来種 種とり
もうちょっとで種取りできる四葉キュウリ@さとやま農学校

固定種(在来種)の種取りで大事なこと

種取りで大事なのは、記録です。
忙しい作業の最中でも、採種した日付や場所などのプロフィールの記録を忘れないこと。
その情報は、種とともに見えるようにしておきましょう。
種取りした瞬間は覚えているようなちょっとしたディテールも、忘れがちですが大事です。
ほかの人に種をシェアするときも、プロファイリングのデータが非常に重要になります。
「どこでどう採った種かよくわからないけれど、種を貰ってきた」といった方がしばしばいらっしゃいますが、基本的には種を譲り受けるときには、しっかりと氏素性を聞いてメモするべきでしょう。
そうなると、そのやりとりだけでもしかるべき時間がかかりますから「あれもこれも」というような多種類の種のやり取りにはならないと思います。自分が本当に育てたい種に搾って厳選できるのです。
それがないと、ひたすら色々な種類の種を譲り受けたはいいが、どんな種でどんな風に育てればいいかわからない、結局育てきれないで無駄にしてしまう、ということがよくあります。
例えばこれを子猫や子犬に例えれば、どうなるでしょうか?
沢山もらってきたはいいけれど、エサのやり方もよくわからずに死なせてしまった、というようなことは、普通はしませんね。
しかし、野菜の種だと、それに近いことがありうるのです。
皆さんは、どう思いますか?