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秋ジャガイモの植え付け

秋ジャガイモ 自然栽培
秋ジャガイモ・デジマ@さとやま農学校

神奈川・相模原(相模湖)で自然栽培をしながら都会の皆さんに農的暮らしをご紹介する講座を開催している「すどう農園」です。

首都圏から日帰りの農業体験「さとやま農学校」の後半に向けて、秋ジャガイモの準備をしています。
春に作るジャガイモとは品種が違います。
基本的に、夏の高温化でジャガイモはいったん眠るのですが(発芽しない)
秋ジャガイモは、夏の高温でも発芽しやすいもの。つまり低温要求性が低いものを選びます。
「デジマ」や「ニシユタカ」といった、西日本の品種がメインですね。
ここで品種を間違えると、発芽が遅れます。
そして芽が出たころには冬になって、たいしてジャガイモが収穫できないわけです。
上の写真は「デジマ」
今年は種イモが高い。
昨年の夏に、翁台風が北海道を直撃して、種ジャガイモの産地だったエリアに甚大な被害があり、それで春の種ジャガイモがかなり品薄になったのですが、秋ジャガイモも、なにかあったのでしょうか。年々不安定な供給になりそうです。

秋ジャガイモ 自然栽培
秋ジャガイモ・デジマ@さとやま農学校

秋ジャガイモは、ふつうは丸ごと植え付けます。
春の種イモみたいに切り分けると、高温で腐りやすいからです。
しかし今年は種ジャガイモが高いので、サイズの大きなものは切り分けました。
頂芽といって、新しい目が集まっているところを切り落とします。
そうすることで、ほかの芽にエネルギーが分散して、芽が出すぎることもなく生えてきます。
このあたりは「さとやま農学校」の講義で詳しくお伝えします。

秋ジャガイモ 自然栽培 農業体験
秋ジャガイモ・デジマ@すどう農園

さらに上の写真のようにジャガイモを切り分けます。

ここにポイントがあります。
写真がぼけて分かりにくいのですが、うっすらと筋が見えますか。
この筋に沿って切るわけです。
これが維管束といって、もともと栄養を運ぶ通路です。
なので、この維管束を切断するような切り分けをしてはいけません。

秋ジャガイモ 自然栽培 農業体験
種ジャガイモの陰干し@すどう農園

切り口が腐らないように陰干しをします。
切り口に総木灰や石灰をまぶして消毒、という説もありますが、ジャガイモはアルカリが好きではありません。そうか病という病気になるリスクもあります。
どうしても消毒するならアルコールがいいでしょう。

小さ目の種ジャガイモは切り分けずに丸ごと使います。
こちらは直射日光に当てて、かっちりと強い緑色の芽を出させます。
但し一日に数時間でいいです。
今頃の強い日差しだと、かえって痛むリスクもありますゆえ。
種ジャガイモも、強いとはいえ、あくまで命の種です。
丁寧に見守って育てましょう。
この続きはまたアップします。

こんな感じで基本形からお伝えする「さとやま農学校」の、秋のショートコースが9月から始まります。全くの初心者の方も大丈夫です。
ご参加いただいた方には今月から動画やメールで基本形をお伝えします。