手入れが行き届かなくなって、藤や葛がからむ森。
心が迷って乱れるさまを「葛藤」と呼ぶのは、なるほど絶妙な表現です。
「講座・森のガーデン」では、まさに「葛藤」をしている森から蔓を刈りとります。
ちょっと力仕事なので、ここはお手本を見せる感じですが。
いまでも手編みのかごに蔓が使われることがありますね。
民芸品として売られているものは、秋口に質の良い蔓を選んで刈り取ったものが使われます。真冬になると乾いてしまってダメ出し、春以降は水を吸いあげるので、これも腐りやすい。そしてかつては、そうした蔓で「もっこ」という背負いかごを編んで、それに石を載せて運んで土木工事をしたそうです。それくらい強い。
だからこんな風に引っ張っても、簡単には切れません。
途中でノコギリで切ります。
こんな具合に杭に絡ませていきます。
杭はやはり、森の竹や雑木の枝をナタで切って、挿しました。
これは自由で愉しい作業ですね。
シンボルツリーのネムノキの株元が、こんな感じになりました。
さらに外側にもサークルを同心円に広げて、みんなで座ってお茶ができる木陰のスペースにしようと思います。
あまりに広い場所なので、まずは中心を定めてみます。
「ここから世界を眺めよう」と思える基準点。
そうして大づかみに場所を創っていきます。
さあ、これから梅雨が始まる前に、草刈りも先手必勝で進めます。
「講座・森のガーデン」は、随時募集をしています。
市販のガーデニンググッズに物足りない人。
都会の電磁波を思い切り放電したい人。
どうぞ、お気軽にご参加ください。
コメントをお書きください