薪ストーブ製作の続きです。
雨が朝からしとしと。
畑には絶好のお湿りで、さとやま農学校も昨日で終えてほっと一息。
そんな中にフェノミナラボさんにお邪魔して、
今日は部材づくり。
本体はガスボンベを加工するので、肉の厚みは普通の鋳物ストーブほど厚くありません。つまり、蓄熱量が足りないのです。
そこで、壁の厚みを補う仕掛けを考えています。
それがどんなものかは、だんだんとレポートしますが、
今日は13mmの鉄棒(普通の手金が10mmなので、それよりも太い)を切って、
ベンダーでゆっくり手で曲げて、ゆがみや曲がり具合を金床で叩いて微調整、して溶接。
別の鉄棒を面取りして、叩いてヘラ状にプレス、炙っ手から叩いて曲げて、水で冷やす。
以上を半日ほどかけました。
雨の中で静かに鉄と向き合うひととき。
鉄は、思いもよらず変幻自在です。
ねばっと柔らかい。
金槌の叩き方次第で、金床の上でしんなりします。
土壁に使う粘土を連想しました。
土壁をつくるとき、掘り出したばかりの粘土に藁を混ぜても、
しばらくは暴れて使えないそうです。
だから、しっかり踏み込んでから数か月かけて熟成させる。
こうして土を「殺す」のだと。
これは左官の方に伺ったことですが、まるで同じ。
鉄も生かしたり殺したりだなあ。
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