久しぶりにナメコの駒うち(植菌)です。
キノコは、シイタケでもヒラタケでも、それぞれに適した樹種があります。
ナメコはサクラがよろしい。
専用のドリルがあって(普通の木工用ドリルよりも回転が速い)
ちゅんちゅんと穴をあけるのですが、サクラの樹皮はつるつるしているので、結構ドリルの葉先が滑る。ナメコはシイタケよりも植菌(駒うち)に慣れが必要ですね。自給程度なら大したことはないですが、これがお仕事となると、何万高の駒を植えるのですから、わずかな熟練度の違いで大きく時間に差が出るのでしょう。
これを、落ち葉などに寝かせて湿度を保ち、日陰状態にしてあとはゆっくり待ちます。
ある日tぽつ膳むくむくと湧いてくるナメコは、市販のものとはまるで違うワイルドなもので、これはがうまいのです。
大きな径のサクラであれば、チェンそーで輪切りにして、菌野クリームをバターみたいに塗って挟んで置いておく手もあります。
里山に欠かせないキノコは、食べて美味しいということだけでなく、倒れて朽ちた樹木を分解し、大地に還すという大事な仕事をこなしてくれます。
近年では、森の樹木同士の栄養をやりとりしたり、情報を伝達するというような、非常に高度な役割も担っているらしい。静かな森の中では、ものすごく賑やかなやり取りが交わされているのです。
その要が、実は目立たない菌類なのですね。
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