八重桜の塩漬け。
数日前の夏日で、急に八重桜が咲き出して焦った。
例年は連休に近い花頃だから油断していたのです。
トゥルシーのシホさんに慌てて段取りしてもらって花を摘みました。
八重桜の塩漬けは、香りと同じくらいに色も大事なのです。
だから咲き染める手前の、赤葡萄色の小さなつぼみがいい。
咲いて開いてしまった花は、どうしても淡くなってしまうのですね。
こんな具合に4月は、いつもなにかしら、せわしない。
春から夏への、寄せては返す季節の波がしらに乗れるかそらすか。
そこが一にかかって要になります。
慌てたけれど、詰めることができて良かった。
この塩漬けで、梅、桃、木蓮、桜と続いた季節もひとつピリオド。
白昼夢みたいな幻夜祭みたいな花埋みの日々から青々とした野草の季節へ、
さらに野菜の季節へと暦が進みます。
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