月1回のコース(New!)から回数無制限コースまで、お好きなプランを選べます
自然とのつながりを取り戻したい。
野菜づくりを、何から始めていいか分からない。
都会の喧騒を離れてリトリートしたい。
慢性不調からリセットしたい。
移住して自給自足を始めたい。
自分の畑が上手にできない。
話のできる仲間が欲しい。
少しづつ、農的な暮らしをしたい。
・・・
できることから、自給の一歩を始めましょう。
月1回のコースも新設です
学べること:
農薬も化学肥料も動物性堆肥も使わない自然農の野菜作り
自然の原理に沿った土づくり、育て方
種の自給(自家採種)
オンラインでの学習(アーカイブあり) その他
場所: 神奈川県相模原市緑区・寸沢嵐(すわらし)地区
①新宿から電車で70分で相模湖駅→バスで10分(バス停まで送迎します)
②車は「中央道・相模湖東インタ」または「圏央道・相模原インタ」下車15分
コースと料金:
2026年の日程はこちら
4つの曜日(土日火水)で開催します。
曜日の選択は自由です。
以下の3コースからお選び下さい。
①6か月コース・実習回数は無制限 10万円+入会金2万円
②12か月コース・実習回数は無制限 20万円+入会金2万円
③月1回×6か月(NEW!) 4万円+入会金2万
→コースの途中で休学・繰り越しできます。
月1コースから他のコースへの変更もできます
実習の様子。説明を織り交ぜて作業をします。
ー3つの柱ー
「植物を感じる」
「世界を感じる」
「物事の基本(見えないこと)を感じる」
→自分と地球がつながる。
じっくり自然農を学びます。
どんな農法にも一長一短があります。
→特定の農法に限らずに、自然界の基本から学びます。
→土に触れて心と体をリセット
→都会のベランダ菜園などで失敗した経験を、ここで活かせます
講座のない日にも広い農園で自由作業ができます。
写真や動画などのアーカイブ資料もあります。
気候変動に合わせて、最新の情報を更新しています。
自給のための野菜づくりです。
実習は:
・身体を柔らかく使う(90歳でもできる農法)
・安全な道具の使い方(クワや鎌など)
・荒れた草地と向き合う。
→畑と自分が整う。
・畝立て等の基本
・種まき、育苗
→気候変動を念頭に置きながら
・栽培
→自給のための農業
・収穫
→皆でシェア
・タネ採り
→自然農の基本です
・冬の炭焼き
・味噌づくり(古民家にて)
→課外講座として
・果樹の植え付け・剪定
→課外授業
・多様性のあるガーデンづくりetc
→これらを共同作業で学びます。
オンライン講座は
・皆さんからの質問(実習や、自分の畑で思ったこと)
・タネや微生物のことなどの基本形から、少し突っ込んだ最新の知見など
初夏は、クローバが一面に覆います
自給のための自然農に特化した農業スクールです
プロの農家になるスクールではありません。
全くの初心者でもできる、自給のための自然農に絞って学びます。
トラクターや管理機などは一切使いません。
自然とのつながりを取り戻せます
人間は自然の一部だ、という原点に戻れます。
自然を支配するための農業でなく、人間が自然の一部に戻っていくための農業です。
好きな曜日に参加できます
(土曜・日曜・火曜・水曜)の4コースを、好きに選べます。
お仕事や体調に合わせてスイスイ切り替えてください。
回数無制限で受講できます
上に上げた4つの曜日を回数無制限で受講できます。
・基本は12か月で20回
・6か月で10回
ですが、それ以上、何度でも受講できます。
通えば通う程、学びも深くなります。
実際に4つの曜日すべてに出席する方もいらっしゃいます。
・月1回コースは6回限定です
実習以外の自主作業いくらでも
→講座のない日も自主作業ができます
→来れば来るほど五感で覚えます
→力のない人でもできます
(受講生の半数以上は女性です)
タネ取りまで一貫して学ぶ
自分でタネから育てます
→種取り(自家採種)もします。
広い自然の真ん中!
日帰りのリトリートです
畑の日は都会を忘れましょう
5000㎡を超える多様な里山
東京の隣なのに静か(車の通り抜けなどありません)
エアポケットで、子どもも安心のびのび
好きなだけ土に触れてください
寒い日や雨なら民家で座学
→土の基本からじっくり学びます。
→初心者でも分かりやすい内容
→でも深い内容です。
会員限定の資料や動画あります。
→温暖化に対応した最新内容を常にアップデイトしています。
トイレ・駐車場あります
→運転の得意でない方には、停めやすい駐車場もあります。
愉しい自主企画アレコレ
もちつき、味噌づくり、石窯ピザ、ハーブの蒸留、星読みetc
皆さんの多様なバックグラウンドがクロスオーバーする面白さ。
(誰でも主催者になれます)
年末恒例のお餅つき。かまど大活躍
温暖化に対応した実習スケジュール
夏が苦手な方は休学できます
・基本は午前9時半ころから2時頃まで
・6月後半から9月前半は、朝8時から10時までの朝活です。
・夏休み期間もあります。
・「自分は夏も大丈夫」という方は、その期間は臨時の朝活においでください。
・それぞれのペースで、無理なく夏を乗り切りましょう。
詳しい日程は下にあります。
そして冬ものんびり、里山ならではの農を学びます。
2026年の一年
1月 静かな里山の大地と向き合う
自然農の始め方
剪定した枝や竹で炭焼き
荒れた土の整え方
オンライン講座
2月
種と出会う
夏野菜の育苗はじめ
ボカシづくり・醗酵の基本
畝を立てる
地ごしらえの基本
生ゴミコンポストづくり
オンライン講座(見逃し配信あり)
ジャガイモ植え付け
3月
露地に種まきを続々と
夏野菜(トマト、ナス、キュウリ、ピーマンetc)
→自分で苗を育てる
4月 夏野菜の定植、サトイモ、サツマイモetc
5月 夏野菜の世話、葉物の収穫
6月 夏野菜の世話と収穫、大豆など種まき
7月 夏野菜の世話と収穫、
ニンジンなど秋野菜の種まき
(朝活・8時から10時)
8月 冬野菜の準備
(朝活・8時から10時)
夏野菜の世話いろいろ
無理しない体の使い方
9月 ダイコン、カブ、ホウレンソウなど種蒔き、
年越し苗の定植
10月 冬野菜の収穫・種まき
翌年の準備(地ごしらえ)
11月 冬野菜の世話と収穫
ムギまく
ダイズの収穫、脱穀、
苗木の定植・里山整備
12月 収穫
落ち葉かき
焚火で料理あれこれ
果樹の剪定(梅・プラムほか)
★来年は長崎へ移住してスローライフ!
2023年に本講座を受講し、その後2年間を卒業生専用の「自主畑」で自然農を実践しました。
自主畑の最初は欲張りすぎて失敗したりしましたが、今年は力を抜いてみたら梅くできました。
来年はいよいよ移住で、まずは家づくりなどからスローライフを実践します。
(Tさんご夫妻・2023年から本講座。2024.2025年は自主畑)
★自然の声が聴こえるようになったかな
卒業生の紹介で農学校に参加しました。
土の声や自然の声が聴こえるようになったかなと。
これからも畑を続けて、ゆくゆくは地元の方に移住しようかなと考えています。
Kさん・2025コース
(すどう農園より)
ご家族で参加されたKさん。
夏の暑いときも早朝に来て作業をしてくれました。
講座の間は小さなお子さんを、お父さんが見守ってくださいました。
子どもが小さい時ほど、土に触れた経験は沁みていきます。
同じように小さなお子さんのいらっしゃる方にも、自然農はお勧めしたいです。
★慢性不調の身体が元気になりました
(Wさん・2024年本講座。2025年から自主畑)
もともと体が弱くて、横になっていることが多かったので、これじゃいけないと思って参加しました。
はじめは、ちょっとした傾斜でも立てない程でしたが、今はしっかり動けるようになりました。
これからも土に触れる暮らしをしていきたいです。
(すどう農園より)
土から切り離されていると、それだけで人のリズムは不調をきたしやすいです。
これという病気ではないけれど、いつもダルかったり、冷えやすかったり。
猛暑の冷房漬けで不調になった人も多いですね。
スマホやPCで情報が心身に過剰に残ったり・・・
そんなとき、健康な土に触れていると、自分の中のノイズも放出(アーシング)されていきます。
それだけでも、人は元気になれるものです。
★子どもを遊ばせながら土に触れる
(Tさん。2023年の本講座・2024年から自主畑)
絵本作家をしています。
一歳半の子供を遊ばせながら、自分は安心できる野菜を育てたいと思って参加しました。
なかなか普段は経験できないことができるし、子どもも土遊びができるので、これからも通います。
自給自足や移住をお考えの方は、通年コースをお勧めします。
ちょっと自信がない、という方は半年コースから、自信がついたらさらに半年。
参加費用は変わりません。
夏が苦手な方はその間、お休みもできます。
できるだけ事前に「自然農のお試し&説明会」にご参加ください。
初心者でも無理のない作業をします。
使う道具はクワやカマなど。石油燃料は使いません。
手を動かして土を感じます。
初夏は草や虫も一緒に、地球で生きている感じ。
冬の収穫は、たっぷりです。
秋を迎えるサトイモ。
ダイコンの間引き。これは美味しいです。
春はポカポカとお昼ごはん
土をできるだけ耕さない不耕起栽培は、自然に土が育っていきます
ニンジンの間引き。太陽熱を使って雑草の種をあらかじめ処理しておきます。
トマトは暑い夏よりも、秋の方が美味しいです
Q場所はどこですか?
A 神奈川県相模原市緑区の寸沢嵐(すあらし)地区にあります。
グーグルマップの「草子農園」が目印です。
https://maps.app.goo.gl/6DaHSnB7okSpoHcC8
Q 完全な初心者ですが、大丈夫でしょうか?
A もちろん大丈夫です!
Q 夏の暑さが心配です
A よくわかります。
これからは「夏の畑は農閑期」と考えた方が良いです。
そこで、7月と8月は実習の回数を大幅に減らしました。
なおかつ6月後半から9月の前半までの3か月間は、
8時から10時までの朝活です。
ただし、余裕のある希望者には、臨時の朝活も開催します
年間の日程はこちらです。
Q 小さな子が一緒でも大丈夫でしょうか?
A 歩ける年齢でしたら大丈夫です。
ただし見守りの方が必要です(見守りの方は無料です)。
広い農園をグルグル駆け回ってください。
こちらのブログ「家族で野菜の収穫体験」もご参照ください。
お子さま連れの方は車での参加をお願いしています。
まだ歩けないお子様は、ご参加できません。
Q あまり体が丈夫でないのですが参加できますか?
A ご自身の病気から、環境や食に関心が向いた方も多いです。
プロフィールに書いたように私も子供の頃は病弱でした。
程度にもよりますが、無理をなさらずマイペースでご参加ください。
腰痛や喘息、コロナ後遺症などの方は慎重にご検討ください。
熱中症になりやすい方は、夏を除いたハーフ(半年)コースをお勧めします。
Q雨でもやりますか?
A はい。
ビニールハウスで苗や土づくりなどの作業をします。
あるいは実習を振り返る座学などを隣接した民家で開催します。
ただし台風直撃や豪雨のおそれがあるときは延期します。
たいていは翌週の同じ曜日になります。
Q ランチはどうなりますか?
A ランチと水分はご持参ください。
別料金で予約制の「かまどご飯」もあります。
これはお勧めです。
夏は午前中のみですので、ランチは不要です。
Q 自然農とは何ですか?
A 詳しくは「自然農法とは」のページに書きました.
人も生かされながら野菜も育つ、という農の姿です。
自給を目指す方々には、自然農(自然農法)をお勧めします。
Q 刈り払い機などの動力機械も教われますか?
A いいえ。燃料を使う機械は一切使いません。
クワと鎌、ハサミ、一輪車などだけです。
Q お試し体験や見学はできますか?
A 「ショートコース」や「見学会」などがあります。
最新の情報はメールマガジンでお知らせします。
HPのトップからメルマガの購読をなさってください。
Q 「さとやま農学校」の皆さんで自主企画もあるようですね。
A はい。お餅つきや味噌づくり、かまどでご飯を炊いておにぎり。
石窯でピザやパンやクリスマスシュトーレンを焼いたり、
竹細工や草木染めをしたり、毎年毎年「今年は何があるのかなあ?」と私も楽しみです。
Q 農家になりたいのですが、どんなものでしょうか?
A 農家への一歩として「さとやま農学校」に参加される方もいます。
プロの農家になるには専門的にもっと学ぶ必要があります。
最低でも3年位、経営も含めて学ぶべきでしょう。
焦らないほうが良いですね。
Q ゼロ歳の子どもがいるのですが、見守り役と一緒に参加できますか?
A ゼロ歳では難しいです。
まだ歩けないお子さんの場合には、安心して休めるところが車中しかないのです。
そのかわり、2歳になったら是非おいでください。
我が家もそうでしたが、小さいうちに親子で過ごす畑の時間は一生の宝物です。
あとからでは得られません。
子ども同士で友達にもなれますよ。みんなで畑の中を走り回っています。
2025年からはこども食育コース(仮題)も始まります。
Q トイレはありますか?
A はい。男女別に用意してあります。
Q 駐車スペースはありますか?
A はい。10台以上停められます。
初夏は、菜の花とクローバが見事です
私(すどう農園)は、東京の下町生まれで、千葉(松戸)の団地で育ちました。
まったく畑に縁のない世界でした。小学生だった1970年代は、経済成長の一方で公害が深刻化。
「この先の未来はどうなるんだろう?」大学では農業を専攻したものの、どうすれば農的な生活ができるか道が見えず。都会で就職するなかで「なんとか自分の行く先を見つめなおしたい」と悩んだものでした・・・じつは、その「見つめなおす時間」が非常に長かったのです。いま考えても貴重な時間を、もったいないことをしたと思います。
このあたりは、noteに長めのライフレビューを書いているところです。
いま「さとやま農学校」に通う皆さんも、将来への想いは似たところがあるようです。
このまま都会に浸った生活でいいのだろうか?仕事はもう限界だし。いま何とかしないと、この先どうなるのだろうか?・・・移住? 自給? 野菜づくり? 田舎に帰る?でもインターネットは情報が多すぎるし、成功事例ばかりでホントウかな?・・・私自身が都会からの移住組ということもあり、そのような方々と、ずっと畑でお会いしてきました。
そうして2011年、3月11日。東日本大震災と、東京電力福島原子力発電所の事故がありました。これが私たちの価値観を大きく変える転換期となりました。今まで当たり前と思っていた都会の生活が、いかに危なっかしいものか。なんでもある、と思っていた生活の、じつは薄いこと。それが身に染みたのは、私たち農家とて同じです。
都会の暮らしは続けながら、自給菜園などで生活の中に農的な部分を取り入れたい。
無理なく通える距離の農家と関係をつくって、畑にお手伝いで通えるようになりたい
・・・一日限りのイベントでなくて、継続して過ごせる場所がほしい。
こうした想いを抱えた沢山の方が、すどう農園にお見えになりました。
しかし、です。
・・・農的くらしを始めたいのに、玄関口がない!
これが大きな問題なのです。
お子さんの進学。ご両親の介護。その他の諸事情で簡単に移住できない人。
そもそも「農家になるつもりはないけれど、農的な田舎暮らしを始めたい・・・」
こうした声なき声の人たちは、どこにいけばいいのでしょうか?
芋ほり色々あります
大事なことですが「農的生活=農家になること」ではありません。
農家と都市の中間の田舎ぐらしがもっと増えていいはずです。
しかし雑誌やインターネットの情報ばかり集めても、成功事例を聞かされて焦るばかり
・・・これは私自身が経験したことでもあります。
そこで決心しました。
数回だけの農業体験イベントやセミナーでは伝えきれないものを、一年かけて伝えよう。
四季折々に、五感を通じてリアルを体験していただきたい、と。
私も、東京の下町に生まれて農村に来た人間です。
あるいは海外の農村で、自給を目指す人たちとも出会ってきました。
いつも、ものすごいカルチャーショックを受けて、戸惑い、そしてなによりも楽しかった。
そんな経験があればこそ、都会の皆さんと農的生活をつなぐかけ橋になれると思うのです。
「さとやま農学校」は、ただのカルチャースクールではありません。
「畑で走り回って大丈夫?」
たしかに、初めはそういう時期もあります。
始めは土に触るのを嫌がっていても、いつの間にか裸足が大好きになっています。
土が育ててくれるのだなあ、と思います。
我が家も、子供を二人、畑の土に触れながら育てました。
週末は家族で畑ランチ、いま思えば夢のような時間でした。
種をまく。支柱を立てる。苗を育てる。収穫する。種を採る。全部やります。
さとやま農学校は、農薬と化学肥料・除草剤・動物性の厩肥は一切使いません。
私自身は、かつて大学(千葉大園芸学部)や農業試験場では農薬も化学肥料も使う慣行農法を学びました。
いま思えば、こうした経験も大事だったと思います。観念的なことでなく、あくまでも実際にその影響力、怖さ、リスクを実感できたからです。そのうえで、やはり化学肥料も農薬(除草剤)も無用と言えます。
その後は埼玉の小川町や沖縄・宮古島をはじめとして各地の先輩農家の皆さんに教わり、東南アジアやオーストラリアなど海外の現場でもオーガニックな農法を教えていただきました。その後、自分なりに歳月をかけていろいろな農法を試した結果、身の回りの落ち葉や青草・緑肥で土を育てる自然農になっています(この辺の話は長くなるので、続きは説明会で)。
★機械を使わない昔ながらの農法
トラクタや管理機などの機械も使いません。ホームセンターで売っているクワやスコップだけです。体力のない人でも無理なくできる体の使い方を学びます。
★牛や豚、鶏などの厩肥は使いません
牛ふんや鶏ふんなどの動物性の厩肥も使いません。農学校に参加される人で家畜を飼える人はいませんから現実的ではないのです。しかも市販の牛糞や鶏糞は、家畜の餌のほとんどが遺伝子組み換えの輸入大豆や輸入トウモロコシによるもので、さらに日本の家畜はワクチンや抗生物質などの薬漬けであることを考えるとむしろ有害です。使うべきではありません。
★身の回りにあるもので土を生かす・お金のかからない土作り
農学校での土づくりは落ち葉や青草、米ぬか、台所の生ごみを基本にします。どこにでもあるもので土づくりはできます。特別な資材・高価なものは無用です。市販されている微生物資材(〇〇菌、〇〇酵素)のたぐいは一切使いません。じつは私も、かつてはこうした資材に高いお金を払った経験があります。農業を始めたばかりの頃、ワラにもすがる想いで買ってしまうのですが、
これは依存心を高めるばかりで本当の意味での自給にはなりません。微生物の種類が企業秘密なこと、お金を払い続けないといけない点ではブラックボックスですね。
しかし、私たちの役に立つ微生物は身の回りにいます。土づくりに使う微生物は醗酵食と共通しています。土づくりを進めるほど、畑の微生物と醗酵食の微生物の共通点が見えてきて理解度が深まります。ことさらなお金をかけずに、身近な素性のわかる素材だけで農作業をしましょう。固定種の種取りもやります。すでに種取りをしている在来種を使い、毎年また種を取ります。農学校で使う野菜の種は固定種が基本です。すでに自家採取した種も相当の数になります。
トラクターや耕運機は一切使いません。昔ながらの簡単な道具だけですべてやります。
微生物や草が共生して循環できる仕組み。理屈よりも感覚を。
とても大事なことですが、固定種(在来野菜)の種取りを進めています。講座で使う種も、その多くがすでに自家採種したものです。農学校の修了生の皆さんにもご協力いただいて、数十種類の種を蓄えるほどになりました。「自分以外の世界とのつながりを取り戻す」という意味で種取りはとても大事なものです。ぜひ皆さんも種とりを覚えてください。
日本カボチャ、西洋かぼちゃなど、数種類のかぼちゃを作ります。
焚き火とかまどでご飯を焚く@さとやま農学校
「すどう農園」では修了された方々と一緒に、一緒に食べる・手を動かすイベントも開催しています。これは農学校のメンバーだけの、顔の見えるアットホームな空気で楽しんでください。焚火も人気コンテンツです。いまどき焚火の出来る場所は限られています。キャンプ場でも、炊事場以外は焚火が禁止が多いですね。でも、人間にとって火を囲むことは原点です。
★あれこれ試す・面白そうなことをやってみる。
とにかく農の世界は十人十色。いえいえ、一人で何通りも試したりするから、そうなると十人で百色!栽培方法を変えて結果を比較するようなこともやってみます。たとえばジャガイモの種芋の植え方ひとつでも、色々なやり方があるのですが、どれが良い結果をだすか、それは自分自身で試してみることです。誰がなんと言おうとも、自然が一番の先生です。予想しなかった結果、成果が出てくるときの面白さと言ったら!
★失敗も大事な道のりです
その逆の失敗も、もちろんあります。農業は毎年が一年生です。
いろいろ試して経験値を上げていきましょう。あるいは草が生えて大変な思いもしますが、それもまた除草剤を使わないオーガニックのリアルです。じっさいに皆さんがこの先、ご自分で畑など借りると、梅雨入りから物凄い雑草に襲われて(!)悲鳴を上げることがあります、というか、ほぼ確実に悲鳴をあげます。こんなはずではなかった!という自然界のリアル。まあ、みんなで草取りすれば、だいぶ楽なものです。そんなことも含めて、身体と頭を一緒に動かして、土に学びましょう。
「すどう農園」代表
須藤章(すどうあきら)
(プロフィール)
1984年に千葉大学園芸学部園芸学科を卒業。専攻は育種学。
その一方で旅が好き。主にアジア各地の農村を旅しました。
今のような「在来種」という言葉がほとんど知られていない時代でしたが、世界各地を巡る中で、伝統的な野菜や植物の遺伝資源が失われつつある様子を見ました。山奥の村に行っても、化学調味料や日本の種苗会社の種子が売られている様子は、なかなかショックだったわけです。大学の授業とは別に国内の農家で教わりながら、農薬も化学肥料も使わない「有機農業」を知り、将来をどうしたものかと迷いました。
しかし、農家でない人間が就農できる余地は非常に狭かった時代です。その一方で海外とのつながりも深めたいと板挟みのように悩みながら、卒業後は海外協力団体(NGO)のスタッフとして農業協力に携わりながら、心は自給的な有機農業へ惹かれていくのでした。
アジアの農村で自立を目指す人たちと東京での生活の往復は、やはり東京の自分のライフスタイルに矛盾ばかりが感じられました。どうしようもなく後めたい気持ちです。
「他人の国のお手伝いよりもまず自分が自立しないと」という想いが日に日に強くなり、かなり自分自身が厳しい精神常態に追い込まれました。気が付けば東京駅の地下通路で歩くこともできずに立ち止まってしまったこともあります。それは決して愉しい経験ではありませんでしたが、この時間は意味のある経験だったと思います。やはり人は、苦しいことも経て、そこを抜け出たところに、ひとつ新しい境地にたどり着けるのではないでしょうか。
その後は都会の仕事を辞めて埼玉県小川町での有機農家さんで、研修生としてお世話になりました。さらにそこから天然酵母パンの草分け「ルヴァン」を経て、石窯のパン屋を神奈川県の旧藤野町で開設。ここでようやく、自分が自然界とつながることができた。そういう実感を得たのです。いま振り返れば、それまでの道筋にはすべて意味があります。無駄な時間はなかったといえます。宮古島ぐらしの2年間を経て相模湖に戻り「すどう農園」を設立。
ここまでの道のりは紆余曲折、枝分かれ、行きつ戻りつの迷い道でした。それは今も続いています。そんなすべてを受け入れてくれる里山の世界をありがたく思います。これまでの色々な経験を活かして、都会の人たちにそして未来の人たちに、里山の多様性の豊かさや愉しさを伝えていきたいと思っています。
著書に「石窯のつくり方・楽しみ方(農文協)」など。
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