覚悟のない起業

こんにちは。
神奈川で自然農を営む「すどう農園」です。

経営コンサルタントの先生から毎年数回のアドバイスを頂いています。
大好きな畑にこもって土や野菜を戯れる毎日ですゆえ、世間の時流には疎くなりやすい。まして農業以外の世界が見えにくいものです。なので、専門家によるアップデイトはとても大事です。とりわけ私たち個人事業者は横のつながりもそれほどないし、自分から求めてブラッシュアップしていかないと夜郎自大になりがちです。

 いまお世話になっている先生は、長いこと女性の起業支援をずうっと手掛けておられる方なのですが、よもやま話のなかで、昨今の起業トレンドに話題が及びました。
「覚悟のない起業が増えてきたかなあ」という苦笑いに反応して、私はこの一言をしっかりメモしました。
たしかに、農業の分野でもこのキーワードはありですね。
好きを仕事に、副業で月に〇〇万円・・・というような口当たりの良い言葉に惹かれてなんとなく、結局は無駄にお金と時間を使ってしまう、というよりも掠め取られてしまう。そんなリスクが見えているのかどうか。とりわけ自然農などはトラクターでガッと耕すわけではないし、設備投資も少なそうだ。楽そうだ。これを仕事に・・・となる思考の流れは分からないでもないのですが・・・。
自給のための野菜づくり教室・さとやま農学校」の説明会でも、毎回しっかり申し上げているのは「食べるための野菜をつくる」ことと「売るために野菜をつくる」ことは別世界・別次元であるということ。ちなみに「さとやま農学校」はあくまでも自給のための学校です。
 さてそうすると「覚悟のない」の対極になる言葉はなんだろう・・・「覚悟した」という言葉だとニュアンスが違いますね。目を吊りあげて始める、ということではないのです。これはこれで痛々しい。
 ではどうすればいい?というような話を、先生にまた次回、教わろうと思っています。
 その農学校のお申し込みも、おかげさまでだいぶ埋まってきました。12月中に満員になるかもしれません。来年3月からの開講に先駆けて1月からはプレ講座も始まります。落ち葉をたっぷり集めて「踏み込み暖床づくり」など、ゆっくり始めます。気分はもう春。これが農作業の愉しいところ。